覚えておいて損はない、隠れたスターが目白押し!
オープン戦が始まりいよいよ球春到来といった感じがする日本のプロ野球ですが、アメリカのメジャーリーグでは一足先にシーズンが開幕。3月20日(水)、21日(木)にはシアトル・マリナーズとオークランド・アスレチックスが東京ドームで開幕戦を行います。2012年以来、7年ぶりに日本で開催。その前座として、3月17日(日)、18日(月)には日本の読売ジャイアンツと北海道日本ハムファイターズが両チームと試合を行うことになっています。
マリナーズと言えば、日本球界のレジェンドともいうべき名プレーヤーのイチローはもちろん、今季から入団した菊池雄星が所属するチームですが、それ以外の選手の日本での知名度はイマイチ。ましてや相手チームのアスレチックスに至っては日本人選手もいません。それだけにメジャーリーグに疎い方は知らない選手ばかりという印象を受ける方が多いでしょう。
ですが、マリナーズもアスレチックスも若手を中心としたチームでいうなれば未来のスター候補生が集まった好チーム。いち早く選手を覚えておくと、より楽しく観戦できることでしょう。というわけで、両チームの注目選手をピックアップして紹介します。
注目メンバーその1:菊池雄星(投手・マリナーズ)
今季のマリナーズ最大の注目選手。西武時代は最速158キロのストレートと切れ味抜群のスライダーを武器に奪三振を量産して、実働8年間で73勝をマークしました。2017年には16勝、防御率1.97という好成績を残して最多勝&最優秀防御率のタイトルを獲得。さらに沢村賞にも選出されるなど、日本球界屈指の左腕投手として今年1月に3年4300万ドルという好条件でマリナーズに移籍を果たしました。
日本と異なるボールを使うため不調に陥る選手も少なくない中、キャンプでの菊池は日本時代と同様の投球を披露。日に日にその評価が高まっています。開幕2戦目の21日に先発登板することが濃厚で、メジャーデビューを白星で飾れるかに注目が集まります。
注目メンバーその2:マレックス・スミス(外野手・マリナーズ)
昨季ブレイクを果たした新鋭。抜群のスピードが持ち味でタンパベイ・レイズに所属した昨シーズンはリーグ最多の3塁打に加え、40盗塁も記録。リードオフマンとしての活躍が期待され、チームの起爆剤になることは間違いありません。
自慢の俊足は守備面でも大いに役立ち、守備範囲の広さは全盛期のイチローを彷彿とさせるほど。球界きってのスピードスターの一挙手一投足から目が離せなるくなること必至です。
注目メンバーその3:ミッチ・ハニガー(外野手・マリナーズ)
チームの若き主砲。2017年に移籍して以来、故障しがちでしたが、勝負強い打撃をウリに上位打線でレギュラーに定着。昨季は故障なくフルシーズンを過ごして規定打席に到達しました。初のオールスター出場に加え、打率.285、26本塁打を記録。昨秋の日米野球にも来日しました。
勝負強い打撃に加え、12捕殺を記録した鋭い強肩も大きな武器。右中間でコンビを組むことになるスミスとの守備にも注目です。
注目メンバーその4:マット・チャップマン(三塁手・アスレチックス)
サードでありながら、抜群の強肩で知られるのがこのチャップマン。昨季はゴールデングラブ賞とともにファン投票で選出されるプラチナ・ゴールドグラブ賞もダブル受賞しました。その強肩ぶりはファンだけでなく、選手たちの間でも話題になるほど。サードへゴロが飛ぶと俄然注目が集まります。
守備だけでなく、打撃でも打率.278、24本塁打を記録するスラッガー。攻守ともに目が離せない存在と言えるでしょう。
注目メンバーその5:クリス・デービス(外野手・アスレチックス)
「メジャーリーガー=日本人離れしたパワー」というクラシカルなタイプの選手が見たいという方はデービスに注目。打率は4年連続で.247と言うように確実性は決して高くはありませんが、バットに当たれば本塁打というくらいのパワーヒッターです。特に昨季は本塁打王に輝くなど、そのパワーにも磨きがかかってきました。
典型的な本塁打か三振かの強打者で、スイングの音がスタンドまで聞こえてくることも。内野席側で見た際は耳を澄ましてその音を聞いてみるのも楽しいですよ。
これであなたもメジャー通に!?
いかがでしたか? 普段見られないメジャーリーガーだからこそ、注目すべき選手が目白押しです。メジャー開幕戦前に覚えておくと、より楽しく観戦できるはず。試合前にはぜひチェックしてみてください。