東海大学の初優勝で幕を閉じた、2019年の箱根駅伝。東海大学の初優勝メンバーの多くが現在3年生であり、来年の箱根駅伝での活躍が期待されています。そこで、本稿では、東海大学と同様に次回の箱根駅伝に出場できる「下級生(現1~3年生)」を多く擁している大学を一足早く分析! 2020年の箱根駅伝で飛躍が期待される大学や選手を紹介します。
◆東海大学
前述の通り、チームの主力選手に3年生が多く、入学時より「この学年が4年生になったときには東海大学が初優勝か」と言われていました。今回、補欠選手となっていた關颯人選手(3年)をはじめ、エントリーメンバーに入れなかった実力者も多く、選手層はとても厚いと言えます。
難所の5区、6区にも、いずれも区間2位の西田壮志選手(2年)、中島怜利選手(3年)を擁し、山区間は万全であると言えるでしょう。
◆青山学院大学
今回走ったメンバーから5名が卒業しますが、8区区間2位の飯田貴之選手(1年)など、期待の戦力も台頭しました。箱根駅伝未経験の吉田祐也選手(3年)、神林勇太選手(2年)、湯原慶吾選手(1年)にも期待が集まります。
◆東洋大学
2区区間4位の山本修二選手(4年)らが卒業しますが、今回走ったメンバー7名が来年も残ります。主力と目されていた渡邉奏太選手(3年)、大森龍之介選手(2年)の復調が王座復権への鍵となりそうです。
◆駒澤大学
今回の箱根駅伝で難所の区間を担った4年生4名が卒業しますが、現2年生は選手層が厚く、この中からの台頭に期待したいところです。小原拓未選手、神戸駿介選手(ともに2年)は箱根駅伝予選会を経験しており、ハーフマラソンの距離にも対応できそうです。
◆法政大学
主力の青木涼真選手、佐藤敏也選手(ともに3年)のラストイヤーとなる次回大会。6区に坪井慧選手(3年)の目途が立ったため、大黒柱だった坂東悠汰選手(4年)が抜ける2区には、いよいよ佐藤選手が登場でしょうか。
◆國學院大學
往路を3位で終えた國學院大學。その往路出場メンバーが全員残ります。注目は5区区間賞となった浦野雄平選手(3年)の起用区間です。本人は2区希望のようで、もしそうなると、アドバンテージが見込まれる5区の人選がポイントとなりそうです。
◆帝京大学
エースとして主要区間を担った畔上和弥選手(4年)が卒業しますが、エントリーメンバーが12名も残ります。3区区間3位となった遠藤大地選手(1年)、10区区間賞の星岳選手(2年)など今回の箱根駅伝で結果を残した選手もおり、次回大会も注意したいチームです。
◆早稲田大学
今シーズンは故障者が多く、年間を通して苦戦し、箱根駅伝でも総合12位と奮いませんでした。しかし、エントリーメンバーが13名残ることに加え、4月には有望な新入生の加入も決まっています。1区区間4位中谷雄飛選手(1年)をはじめ、有力選手が揃う現1年生を中心に、まずは予選会トップ通過を目指したいところです。