ロシアW杯の余韻はなくなり、サッカー界は新たなサイクルへ本格的に突入する。日本代表もこれまでのようにテストマッチだけでなく、公式戦に挑むこととなる。そこで、2019年の主役候補たちを紹介しよう。
 

初の真剣勝負に挑む“三銃士”

サッカー日本代表は、2019年1月早々にアジアカップに挑む。森保一(もりやす はじめ)監督のもとで初めて挑む国際大会で、活躍が期待されるのは24歳の中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)、23歳の南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)、20歳の堂安律(フローニンゲン/オランダ)の通称“三銃士”だ。
 

中島翔哉、堂安律、南野拓実(写真:JFA/アフロ)
注目の的となっている「三銃士」こと中島翔哉、堂安律、南野拓実(写真:JFA/アフロ)

森保監督がシステムの軸足とする4-2-3-1で、彼ら3人は2列目と呼ばれる1トップの後方に並ぶ。同監督指揮下の5試合で、堂安と中島は1得点、南野は4得点と結果を残してきた。
 

世代交代のシンボル的な存在として注目を集める3人にとって、アジア最強の代表チームを決めるアジアカップは日本代表として初の真剣勝負だ。中東のUAEで繰り広げられる舞台で、彼らの真価が問われる。
 

ロシアW杯を知る経験者のなかでは、32歳の長友佑都(ガラタサライ/トルコ)、30歳の吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)、28歳の酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)らが、取り替えの効かない選手として引き続きチームを支えている。経験と実績を備える彼らの存在は、チームに安定感をもたらしている。
 

ドイツ2部で完全復活を期す2人

2019年に巻き返しを期す選手としては、22歳の井手口陽介をあげたい。
 

2016年のリオ五輪にチーム最年少の20歳で出場し、2017年はヴァイッド・ハリルホジッチ元監督のもとで日本代表の定位置をつかんだ。中盤の守備的なポジションで相手の攻撃を規制し、1対1の局面で激しくボールを奪い取るそのプレーは、試合を重ねるごとに輝きを増していった。
 

2018年1月にはイングランド2部のリーズへ移籍し、すぐにスペイン2部のクルトゥラル・レオネサへレンタル移籍する。ヨーロッパのクラブでロシアW杯につながる経験を積むはずだったが、わずか5試合の出場に終わってしまい、さらにはロシアW杯出場も逃した。
 

2018年8月からはドイツ2部のグロイター・フュルトの一員となり、デビュー戦初ゴールの好スタートを切った。ところが、9月末に右膝後十字靭帯の大ケガを負ってしまい、以後はゲームから遠ざかっている。
 

ドイツ2部リーグは2018年12月20日過ぎから中断期間に入っており、フュルトの再開初戦は2019年1月29日の予定だ。チームの練習に部分合流するまでに回復している井手口は、リーグ後半戦からの巻き返しを思い描いている。
 

2019年の飛躍が期待される宮市亮(写真:アフロ)

井手口と同じドイツ2部のザンクトパウリに在籍する宮市亮(26歳)も、2019年の活躍が期待される選手だ。
 

2011年2月、高校卒業とともにイングランドの名門アーセナルの一員となった宮市は、爆発的なスピードを持ったウイングタイプの選手だ。ロシアW杯メンバーで今回のアジアカップにも出場する柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)、ロシアW杯メンバーの宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)は同級生で、プラチナ世代とも言われた。2012年5月には彼らに先んじて、19歳で日本代表のピッチに立った。
 

しかし、2012年から度重なるケガに見舞われてしまう。その後はシーズンを通して稼働できずにいたが、今シーズンはここまでリーグ戦10試合出場で2ゴールをマークしている。フィジカルコンディションの回復をクラブで証明していければ、森保監督も興味を抱くはずだ。
 

若くして将来を嘱望されながら、ここまで本領を発揮できなかった。それだけに、万全のコンディションで戦えるに違いない2019年シーズンに、宮市は捲土重来を期しているはずである。
 

※選手の所属先と年齢は2018年12月25日現在