森保監督が率いる日本代表は2019年、どのような戦いに臨むのだろうか?(写真:徳原隆元/アフロ)

2019年の日本代表の年間スケジュールが、12月11日に発表された。現時点で出場が決定している3つの国際大会の位置づけを含めて、2019年の日本代表の見どころをお伝えする。
 

アジアカップは優勝がノルマだ

2019年の日本代表は、新年早々に国際大会に挑む。1月5日開幕のアジアカップだ。今回は中東のアラブ首長国連邦(UAE)を舞台し、森保一(もりやす はじめ)監督のもとでは初めての真剣勝負である。
 

アジアカップは4年に1度開かれる。“アジアのW杯”と言っていい大会には、大陸王者の称号を得るだけに止まらない付加価値がある。優勝国は2021年7月開催予定のコンフェデレーションズカップの出場権を得るのだ(※1)。
 

コンフェデレーションズカップには2018年W杯優勝のフランスとホスト国に加え、2019年の南米選手権、2020年の欧州選手権などの大陸選手権を制した6カ国が出場する。W杯の1年前に世界のトップクラスと真剣勝負ができるこの機会は、チームの強化に大きな影響を持つ。
 

日本はアジアカップで最多4度の優勝を誇るが、4年前の2015年大会はベスト8に終わっている。2011年大会以来の王者へ返り咲くために、そしてコンフェデレーションズカップの出場権をつかむために、優勝がノルマとなる。
 

※1 コンフェデレーションズカップはこれまで、翌年にW杯を開催する国で、W杯と同時期に開かれてきた。しかし、6月から7月にかけてのカタールは高温のため、アジアサッカー連盟に加盟するその他の国で開催される予定。ちなみに、2022年のW杯も暑さを避けるために、11月から12月にかけての開催となる。
 

南米の強豪との戦いにも注目

2019年に出場する2つ目の国際大会は、6月14日開幕の南米選手権だ。コパ・アメリカの通称で知られる伝統ある大会に、招待国として特別参加することになった。日本の招待参加は1999年以来2度目のことだ。
 

対戦の組み合わせは2019年1月24日に決まる予定だが、この大会は「南米王者の決定戦」である。出場国には、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイのW杯優勝経験を持つ国はもちろん、前回優勝のチリ、ロシアW杯で日本が勝利したコロンビア、パラグアイなどの強豪が勢揃いする。どのような組み合わせになっても、日本にとって有意義な戦いとなるのは間違いない。結果はもちろんだが、内容を注視したい大会である。
 

E-1選手権は新戦力の可能性を探る機会に

さらに、12月10日から18日にかけて、東アジアサッカー連盟によるE-1選手権が控えている。この大会はクラブより代表が優先される世界共通のスケジュール期間に開催されない。このため、ヨーロッパのクラブに在籍する選手は出場できない見込みだ。日本国内でプレーする選手だけで、チームが編成されるだろう。韓国や中国も同様だ。
 

大会は4カ国による総当たりのリーグ戦で争われ、開催国の韓国、中国、香港、それに日本が出場する。森保監督にとっては、国内でプレーする選手の可能性を探る機会となる。
 

そうは言っても公式戦だ。この大会では過去に6回で1度しか優勝がない。国内でプレーする選手だけでも、カップを掲げることがターゲットだ。
 

2019年9月にもW杯予選がスタート?

また、22年のカタールW杯の予選組み合わせが、2019年7月に行われることになっている(※2)。ロシアW杯のアジア予選は3年前の15年からスタートしており、同じスケジュール感なら2019年9月にもアジア予選が開幕するはずだ。
 

アジアカップ、南米選手権、E-1選手権に加えてカタールW杯のアジア予選が開幕すれば、2019年は真剣勝負が目白押しとなる。
 

※2 国際サッカー連盟は26年のW杯より、出場国を現行の32カ国から48カ国に拡大することを決定している。しかし、22年大会から前倒しする議論が行われており、その結果次第で予選の開催時期や方法がこれまでと変わる可能性は否定できない。
 

東京五輪を目指すU-22にも注目

2020年の東京五輪に開催国として出場するU-22(22歳以下)日本代表も、3月に公式戦に臨む。2020年1月に予定されるU-23選手権の予選だ(※3)。
 

3月以降は5月、9月、10月に海外遠征を行ない、11月と12月に国内でテストマッチを戦う。森保監督はU-22日本代表監督も兼任しており、日本代表との融合を加速させていく。U-22日本代表にも、注目をしておく必要がある。
 

いずれにせよ、2019年に日本代表とU-22日本が戦う公式戦は、すべて重要な意味を持つ。ターゲットとする大会はまだ先でも、この時期からの積み上げが欠かせないからだ。


※3 男子サッカーの五輪競技は、開催時に23歳以下の選手に出場資格がある。このため、2019年は22歳以下(U-22)、2020年は23歳以下(U-23)として活動することになる。なお、五輪本大会では、24歳以上の選手を3人まで出場させることができる。