離婚覚悟の結婚はアリか?

独身もアラフォーくらいになると、「別れてもいいから一度は結婚したほうがいいよ」と知人に言われるという男女は多い。一度は結婚したほうがいいって本当なのだろうか。
 

両親や親戚に結婚を急かされて

「最近、両親や親戚がやたらと見合いの話をもってくるんです。『すぐに別れてもいいから。一度は結婚したほうがいい』って。すぐに別れてもいいって、相手にも失礼でしょ(笑)。そうまでして結婚する意味があるのかどうか」

ヒロカさん(39歳)はそう言って笑った。彼女自身、過去に結婚を考えたこともあったが、タイミングが合わず機会を逸してしまったため、あとはなりゆきでと考えている。ここ2年ほどは、つきあっている人はいない。

「一度は結婚したほうがいいというのは、結局は親の見栄じゃないですかね。他人に聞かれたとき、『うまくいかなくて離婚しちゃったのよ』と言うほうが、『一度も結婚できなかったの』というよりマシだというだけのこと。できなかったのと、できたけどダメだった、どちらがマシかというと後者だということでしょう」彼女は冷静にそう分析する。
 

結婚したもののスピード離婚……

一方で、結婚はしたもののスピード離婚となったマチコさん(42歳)は、いまだに親に「もうちょっと我慢できなかったのかねえ」とイヤミを言われることがあるとため息をつく。

「38歳のとき、友だちの紹介で出会った6歳年上の人と、半年くらいつきあって結婚したんです。でも一緒に生活してみたら、なんだか息が詰まるようで。彼は私とではなく、『結婚』がしたかったんでしょうね。私も同じなんだけど、だからこそ形だけの結婚を保つことが無意味だなとも思ったし。まあ、一度は結婚したから無罪放免みたいなもんでしょと思ったけど、親にしてみたら私の我慢が足りないってことになるんですね」

「そもそも我慢する必要などないのにね、人生は」とマチコさんは笑った。

「私は未婚だから、今でも父親に『一度くらい結婚しろ』と言われていますよ。ただ、離婚した友だちからは、『あなたはいいわよ、戸籍が汚れていなくて』とも言われて。戸籍が汚れるといういい方もすごいですよね。結婚するもしないも、単純に個人の自由だと思うんですが」(44歳女性)

「僕も一度も結婚していないんですが、会社では変人扱いされています。離婚した同僚などは何も言われないけど。そう思うと、離婚してもいいから一度はしておいたほうがいいという意見もわかるような気がします」(42歳男性)

どういう道を選ぼうと、結局は誰かに何かを言われるものなのだ。結婚しなければ「一度くらいすればいいのに」と言われる。結婚して1年で離婚すれば早すぎると言われるだろうし、25年で離婚すれば「どうして今さら」と言われるだろう。

離婚したとしても、その結婚が本人にとって悪いものではなかったと思えるならそれもいいが、離婚がトラウマになる人もいるから、「離婚してもいいから一度は結婚したほうがいい」は、あまり当てにならないと考えたほうがよさそうだ。