初選出の選手も多数! ニュースター誕生を見逃すな
10月も終わりに入り、いよいよシーズンオフが迫ってきたプロ野球。その締めくくりとも言えるのが4年ぶりに開催される日米野球です。今年は11月9日(金)に東京ドームで開催されるのを皮切りに全6戦が予定されています。
実は1908年から行われてきていたという歴史溢れる大会。過去にはピート・ローズ、カル・リプケン、バリー・ボンズといったスーパースターの来日はもちろん、野茂英雄やイチローといったメジャーにわたった日本人選手が凱旋来日を果たすなど、やってくる選手たちはスターばかりです。
4年ぶりの開催となる今回、筒香嘉智(DeNA)や秋山翔吾(西武)らの侍ジャパンの常連選手たちが招集。その中でも注目すべき侍ジャパンの選手たち、そして来日予定のメジャーリーガーたちをピックアップして紹介します。
日米野球注目選手その1:岡本和真(内野手・巨人)
2018年のプロ野球界で最大級のブレイクを見せたと言っても過言ではないのが岡本和真。プロ入り4年目となった今季はオープン戦で打点王に輝いた勢いをそのままに開幕スタメンの座を勝ち取ると、パワフルな打撃を武器に大ブレイク。6月2日からは巨人の第89代目の4番打者を襲名すると、その座を最後まで明け渡すことはありませんでした。肝心の成績は打率.309、33本塁打、100打点と史上最年少で「3割30本100打点」の大記録を達成しました。
これが侍ジャパン初選出となった岡本ですが、監督を務める稲葉篤紀も侍ジャパンの4番打者の候補として大いに期待しているコメントを発表。クライマックスシリーズでは5試合でわずか1安打と不振に終わっただけに、日米野球という大舞台でリベンジを果たすか注目されます。
日米野球注目選手その2:大瀬良大地(投手・広島)
広島のリーグ3連覇の原動力となった大瀬良大地も侍ジャパンのメンバー入り。昨年も10勝2敗という好成績を収めていましたが、今季は左手を高く上げるフォームに変更して球威、制球力が大幅にアップしました。好投を続けると、最終的には15勝7敗、防御率2.62という好成績を残し、自身初のタイトルとなる最多勝&最高勝率の2冠を達成。押しも押されもせぬ広島のエースとして君臨しました。
学生時代から侍ジャパン入りするなど、メンバーに名を連ねることは多かった大瀬良ですが、北米や中南米出身の選手たちを相手に投げるのは実は今回が初めての経験。最速154キロを誇る本格派のピッチングはメジャーリーガーたちに通用するか、期待されています。
日米野球注目選手その3:山川穂高(内野手・西武)
大瀬良大地同様、今季初タイトルを獲得したのが西武の主砲・山川穂高。昨季オフに行われたアジアプロ野球チャンピオンシップでも侍ジャパンの主軸を務めて、韓国戦で本塁打を放つなどの活躍を見せました。
その勢いを今季も継続。最終的に本塁打数は47本にまで伸びて、2位以下に大差をつける圧倒的な差で本塁打王の初タイトルを獲得しました。
山川の最大の魅力は何と言っても日本人離れしたパワー。力強い速球を投げ込んでくるメジャーリーグの本格派投手たちを向こうに回して特大アーチを放てるか――規格外の打棒に注目が集まることは間違いありません。
日米野球注目選手その4:ヤディエル・モリーナ(捕手・カージナルス)
2000年代のメジャーリーグにおいて、史上最強の捕手といえばモリーナを置いて他にはいません。「ロケットランチャー」と称される強肩と抜群のリード力でカージナルスを支え、2度のワールドシリーズチャンピオンに大きく貢献しました。
さらに勝負強い打撃も自慢で、2013年には最高の打撃力を持つ選手に与えられるシルバースラッガー賞も受賞しています。国際大会でもその実力は遺憾なく発揮され、WBCでは第3回大会で故郷プエルトルコの代表として出場し、すべての試合でホームベースを死守してきました。
今大会でもその抜群のリード力と強肩は注目の的で、山田哲人(ヤクルト)や田中広輔(広島)らの俊足選手が盗塁を仕掛けた際の送球がファンの度肝を抜くのは間違いありません。
日米野球注目選手その5:クリスチャン・イエリチ(外野手・ブリュワーズ)
今季のナショナルリーグで首位打者を獲得したのがイエリチ。マーリンズに在籍していたころはあのイチローも評価するほどのセンスの塊で、毎年のように打率3割前後をキープしていました。
ブリュワーズに移った今季は例年以上に長打力が増して、自身最多となる36本塁打をマーク。打率も.326というキャリアハイを記録してタイトルを獲得しました。さらにシーズン中には2度のサイクルヒットを記録。これはメジャーリーグ史上でもイエリチを含めてたった5人しかいないという大記録でした。
そんなイエリチは2017年のWBCではアメリカ代表として出場して見事にチームの優勝に貢献。自身も最優秀外野手に選出されました。一度当たりだすと止まらないタイプなので、投手陣にとっては厄介な存在でしょう。
ちなみにイエリチは母方の祖父が日本人という日系三世。そのため、WBC前には「日本代表で出たい」というリップサービスを残した逸話も。“第二の祖国”日本でどんな打棒を見せるか注目です。
注目のカードは11月9日からプレイボール!
日米の名選手たちが揃う夢の一戦、日米野球。シーズンオフのお祭りムードが強いシリーズといわれていますが、集まるメンバーは豪華絢爛。本場メジャーリーグのプレーを間近で見られるこの機会にぜひ、球場へ足を運んでみましょう!