久々に熱い!? 今年のストーブリーグ

白熱した日本シリーズも終わり、いよいよオフシーズンに突入したプロ野球。今オフは監督の交代や主力選手たちの引退も多く、例年以上に人の出入りが激しくなることが予想されます。

その中でも俄然注目されているのが選手補強。中でも近年滞り気味だったFA市場に大物選手が登場するともっぱらの評判です。さらに、日本球界への移籍を希望する海外の大物選手もいて、早くも盛り上がりを見せています。
 

2018年プロ野球ストーブリーグ注目選手その1:丸佳浩(外野手・広島)

今オフ最大の目玉選手ともいうべき存在が広島のペナント3連覇の立役者である丸佳浩。もともと走攻守の3拍子が揃った万能型のプレーヤーでしたが、今季はオフにFAが控えていることを意識してか長打力が伸びました。

故障で1カ月近く戦線を離脱したにも関わらず、本塁打はそれまで自身のキャリアハイ(23本)を大きく更新する39本塁打を放ち、打率も.306と2年連続で3割をキープ。さらに抜群の選球眼で歴代4位タイとなる130四球を選択、出塁率は.468で最優秀出塁率のタイトルも獲得するなど、最強打者の座をほしいままにしました。

チームもFA宣言残留を認めるなど、チームの顔である丸の慰留に向けて全力の構えを見せていますが、球界最強打者の1人だけに壮絶なマネーゲームになることは必至。金満球団として知られる巨人はもちろん、丸の出身地である千葉県にフランチャイズを置くロッテも地元のスター選手獲得に向けて動くのでは?と予想されています。

2018年プロ野球ストーブリーグ注目選手その2:浅村栄斗(内野手・西武)

チーム得点792点と2位ソフトバンクに107点という圧倒的な差をつけてペナントレースを制した今季の西武ですが、その主力を担ったのが打点王を獲得した浅村栄斗。プロ入り9年目となる今季は自身最多となる32本塁打を放っただけでなく、打率も.310を記録しさらに打点もキャリアハイの127打点を記録してタイトル獲得しました(3割30本塁打100打点は西武の日本人打者として史上初)。

まだ27歳と年齢も若く、さらに球界でも貴重な強打のセカンドというところも価値を高めていますが、日本シリーズが終了するとともにFA宣言。3番打者が固定しきれなかったソフトバンクが熱視線を送っていたり、楽天やオリックスといったパリーグ他各チームも注目しています。
 

2018年プロ野球ストーブリーグ注目選手その3:西勇輝(投手・オリックス)

野手ばかりが目立つ今季のFA戦線ですが、投手にも大物選手がいます。その筆頭格にあたるのがオリックスの主戦投手である西勇輝。丸佳浩や浅村栄斗とは異なり、10月2日にFA権を行使しての移籍を表明しているため、現在争奪戦が水面下で行われているという状態です。

西の武器と言えば何と言っても安定感。直近の5シーズンに限れば、2017年以外は2桁勝利をマークしています。貧打に喘ぐことが多かったオリックス打線をバックに投げてこの成績なので、強打を誇るチームに行けばさらに勝ち星が伸びるのでは?と予想されています。

今オフのFA戦線では先発投手が少ないと言うことも相まって人気銘柄になることは間違いないでしょう。地元が三重県ということで名古屋にフランチャイズのある中日、先発投手が欲しい阪神らが注目しています。
 

2018年プロ野球ストーブリーグ注目選手その4:宮西尚生(投手・日本ハム)

国内だけでなくメジャーリーグへの移籍も視野に入れているのが宮西尚生。もともと昨季オフの時点で海外FA権自体は所有していましたが、自身が目標としていた通算600試合登板&歴代ホールド記録の更新を狙っていたことで保留し、あくまで「日本ハムで達成したい」という思いで今季に賭けていました。

迎えた今季の宮西は開幕から好調で55試合に登板して4勝3敗、防御率1.80という例年通りの成績を残しただけでなく、37ホールドで2度目の最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。さらに前述の目標も達成しました。

プロ入りして以来、11年間すべてで50試合に登板しているという頑丈さに加え、左サイドスローという希少性は中継ぎ投手の人材がいないチームにとっては大きな魅力。日本ハムの中継ぎの柱なだけに何としてでも残留を要請するはずですが、移籍となった場合にどこが獲得するか、そしてメジャーからのオファーが来るかも注目を集めます。
 

2018年プロ野球ストーブリーグ注目選手その5:王柏融(外野手・台湾)

台湾代表として活躍した王柏融(写真:ZUMA Press/アフロ)


最後は海外球界からの大物を。2017年のWBC前に行った日本代表の壮行試合で対戦したCPBL代表の主軸を務めた王柏融(ワン・ボーロン)が今オフ、台湾のプロ野球チーム、ラミゴ・モンキーズからポスティングによる海外移籍を目指すことになりました。

台湾では「大王」というニックネームが付くほどの大打者で、巧みなバットコントロールから安打を量産し、プロ2年目の2016年には台湾球界史上最高打率となる.414を記録。これだけにと留まらず、翌17年も打率.407をと2年連続の打率4割をマーク。さらに本塁打&打点でもリーグトップに輝き、プロ入り3年目にして三冠王に輝きました。

海外への移籍に関しては日本を第一優先で考えていると言うこともあり、今オフの日本球界移籍はほぼ確実。王の所属先であるラミゴと親交のあるロッテがシーズン中から調査をはじめ、さらに外国人選手の入れ替えを予定している楽天など、各チームも興味津々です。
 

オフの勝者となるチームはどこ!?

いかがでしたか? ここに挙げた選手たちの他にも吉見一起(投手・中日)や角中勝也(外野手・ロッテ)らがFA移籍を希望しているという報道があり、さらに阪神がメジャーリーグで通算30本塁打を誇るジェフリー・マルテの獲得に精を出しています。これから白熱してくるストーブリーグを制し、来季に向けて戦力強化を果たすチームはどこか……オフシーズンもプロ野球から目が離せませんよ。