運命の日まであとわずか!2018年プロ野球ドラフト1位候補をチェック

10月25日(木)に行われる今年のプロ野球ドラフト会議。球界の新たなるスターを発掘するプロ野球きっての一大イベントで、今年も多くの野球関係者はもちろん、ファンも注目しています。そこで今年のドラフト1位候補をいち早くチェックしていきましょう。

豪華メンバーが揃った今年のドラフト候補生たち

夏の甲子園大会をはじめ、アマチュア野球の主要大会のシーズンもいよいよ大詰め。間もなく野球界にとっての一大イベント、ドラフト会議が行われます。

1985年KKドラフト事件の渦中にあった桑田真澄(左)と清原和博(写真:岡沢克郎/アフロ)​​​


プロ野球各球団の戦力均衡のため、1965年から始まったドラフト会議は今年で54回目。有望選手の獲得のために、球団が欲しい選手を指名していくという制度です。かつては江川事件(1978年)やKKドラフト事件(1985年)、そして史上最多となる野茂英雄の8球団競合指名(1989年)など、毎年のように様々なドラマを生み出してきました。

そんなプロ野球界秋の風物詩とも言えるドラフト会議。今年は夏の甲子園大会で活躍した選手に大学球界の目玉投手、そして社会人でも即戦力候補の選手など有望選手が目白押しです。各球団とドラフト候補生たちの動向に目が離せません。

そこで、ドラフト1位指名が濃厚とされている主力選手5人をピックアップして紹介します。
※年齢は2018年10月25日現在
 

2018年プロ野球ドラフト注目選手その1:吉田輝星(17歳・投手・金足農業)

夏の甲子園大会で最も話題になった吉田輝星(写真:岡沢克郎/アフロ)​​​


今年の夏の甲子園大会で最も話題になった投手。最速152キロを誇るストレートを武器に夏の秋田県大会では圧倒的な投球を見せ、チームを甲子園へと導きました。そして甲子園大会でも1回戦で14奪三振、2回戦で13奪三振を記録する快投。

連戦の疲れがたまった決勝戦こそ打ち込まれてしまって惜しくも準優勝にとどまりましたが、それでも秋田県勢の高校では103年ぶりに決勝進出に大きく貢献。最終的に奪三振数は62になり、甲子園大会通算の奪三振率は11.93という高い数値をマークしました。全盛期の藤川球児(阪神)を彷彿とさせるストレートは後攻ナンバーワン投手の呼び声もあるほどで、各球団が注目しています。

そんな吉田輝星は大の巨人ファンで、プロ入りするなら巨人入りを熱望するほど。巨人も上位指名を検討しているという報道も出ているので、相思相愛の入団もあるかもしれません。
 

2018年プロ野球ドラフト注目選手その2:根尾昂(18歳・内野手・大阪桐蔭)

中日が早くもドラフト1位指名を明言する根尾昂(写真:BFP/アフロ)


100回大会の甲子園大会で開幕前から注目されていたのは根尾昂です。中学時代から最速145キロを誇る運動神経抜群のアスリート型の選手として話題になり、高校野球の名門校、大阪桐蔭でも1年生の秋からレギュラー入り。


3年生になると春のセンバツ大会では投手として3勝、5番打者としてチームを牽引し、見事チームをセンバツ優勝に導きました。そして夏の大会でもその力を遺憾なく発揮して春夏制覇に貢献。高校生ナンバーワン選手の座を不動のものとしました。

本職はショートですが、投手としても甲子園で通算7試合に登板して防御率1.93という抜群のピッチングを披露。大谷翔平(エンゼルス)以来となる二刀流選手としても注目を集めています。投打ともに華のある選手で、中日が早くもドラフト1位指名を明言するほどの逸材です。
 

2018年プロ野球ドラフト注目選手その3:甲斐野央(21歳・投手・東洋大学)

1年目からバリバリと活躍しそうな逸材として注目を集めているのが、東洋大学のクローザー、甲斐野央。高校時代は東洋大姫路でエース投手として活躍していましたが、甲子園には縁のないまま高校野球を終えてしまいました。しかし、東洋大学に進学後に本領発揮。今年の春季リーグからクローザーに定着し、最速159キロのストレートを武器にしたねじ伏せる感じの投球で大学球界を圧倒し続けました。

即戦力のリリーフ投手というだけでノドから手が出るほど欲しい逸材でドラフト1位指名は確実。リリーフが崩壊した球団が軒並み手を出していきそうですが、巨人、西武、そして東洋大からの出身選手が多いロッテも指名候補と言えそうです。
 

2018年プロ野球ドラフト注目選手その4:上茶谷大河(22歳・投手・東洋大学)

クローザー・甲斐野央とのコンビで東洋大の躍進に貢献しているのがエースの上茶谷大河。3年生までは上級生たちの影に隠れてリーグ戦の登板はほとんどありませんでした。しかし、4年生になった今季からエースとして起用されると、素晴らしい投球をマーク。スリークォーターからの速球は伸びがあり、打者の手元で鋭く曲がるスライダーとチェンジアップを軸にした本格派の投手で、春季リーグではMVP、最優秀投手、ベストナインも獲得しています。

即戦力の右腕投手で先発候補というとドラフト上位指名は必至ですが、先発投手の高齢化が目立つソフトバンクや左腕投手に偏りが目立つDeNA辺りが狙ってくることが予想されます。
 

2018年プロ野球ドラフト注目選手その5:齋藤友貴哉(23歳・投手・Honda)

最後に紹介するのは社会人ナンバーワン投手の呼び声が高い齋藤友貴哉。大学時代は制球が乱れると崩れてしまうという脆さがありましたが、Honda入社後は急激に制球力が向上しました。都市対抗にも2年連続で登板し、防御率1.29という見事な投球を残しています。

もともと投球自体は荒削りながら力強いのが特徴的で、スリークォーターから放たれるストレートは変化すると評判。日本人ではあまりいないムービングファストボールなどのムーブ系の直球を投じられると言うことで、評価が急上昇しています。先発投手の即戦力タイプが欲しいチームはもちろん、菊池雄星のメジャーリーグ挑戦で主戦投手が欠ける西武も期待を寄せていることでしょう。
 

運命のドラフト当日、憧れの1位指名を受けるのは!?

いかがでしたか? 今回紹介した選手の他にも有望な選手は数多くいるのでドラフト当日が待ち遠しくなりますね。平成最後となるドラフト会議、憧れの1位指名を受ける12人は果たしてどうなるか…注目して見てみましょう。

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