国土の大きいブラジル、ロシアでのワールドカップは観戦者にとってのネックになったのが国内移動の多さ。では次回のワールドカップにおいてネックとなるのは何か。おそらく「チケット入手」ということになるだろう。
 

カタールワールドカップのチケットは近年で最難関!?

地方都市の試合では空席も
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ロシア、ブラジルともに目当てのチームが強豪国であっても、長距離移動をいとわなければチケットは比較的正規の入手方法で購入することができる場合が多かった。多くの観戦者は各都市に移動しやすい首都に拠点を置くからだ。

W杯ではどの国もグループリーグ3試合の開催地が散らばるように設定されている。そのため、首都開催の試合は超プレミアムチケットとなり、対戦する2か国の以外のサポーターがあまり訪れない地方都市での試合は比較的チケットは取りやすい傾向にある。つまり“国内移動が大変”というネックがそのままチケットの取りやすさに直結するのだ。


国土が小さく国内移動がしやすい、またヨーロッパからも観戦者が訪れやすいカタールでは、かなりの争奪戦が予想される。
 

チケットの取り方って?

W杯のチケットの正規入手方法はFIFAの公式サイトから。個人情報を登録すると、購入できる。当然のことながらクレジットカード、パスポートは必須。購入者の名前が印字されているが、他人名義のチケットでは入場できないわけではない。カタールでも大丈夫という保証にはならないが、ロシアでは身分証代わりに発行される『FAN ID』と異なる名義のチケットでも全く問題なく入ることができた。

チケットは3カテゴリーで値段が分けられており、最も安いグループリーグのカテゴリー3で100$つまり1万円強。最も高いカテゴリー1でも2万円強で、決勝トーナメントからは一戦ごとに値上がりしていく。購入方法はいくつかのフェーズに分けられており、まずは抽選、最後に先着で購入する。
 

一番取りやすいチケットは日本戦!?

W杯のチケットはカテゴリーごとに分けられた上で、開催国枠のチケットと出場国枠のチケットの2つが設けられている。このうち、出場国枠は抽選販売の時に出る枠で、当該試合で対戦する2か国のサポーターにだけ割り当てられている。つまり日本人であれば日本戦のチケットをこの段階でかなりの確率、自力で取ることができるのだ。

開催国枠で万が一取れなかったとしても、ここ2大会の観戦経験では入手困難ということはなかった。もちろん発売開始の時間にパソコンにかじりつく必要はあるが、先着販売などでも日本戦は世界的に飛びぬけて人気がある国ではないからだ。

もし正規ルートで取れなくてもあわてる必要はない。例えばFacebookの現地観戦者のコミュニティなどで、諸事情で観戦できなくなったサポーターなどとの円滑な取引ができる。特に日本戦は多くのサポーターが購入しているので、かなりの余りチケットが定価で出回る傾向にあるのだ。
 

意外!現地で手に入りやすいチケットは?

世界一観戦者が多いコロンビア。奥の一角だけが日本サポーター

現地調達でチケットが手に入りやすい試合もある。ラウンド16、決勝トーナメントの1回戦だ。

先着販売で購入したチケットは郵送ではなく現地のチケットセンターで発券するのだが、そのチケットを持て余すサポーターが最も多いのがラウンド16。チケットセンター付近では自分の国が勝ちあがってくる算段で購入したチケットを持て余すサポーターや、決勝トーナメントまで残れなくなったサポーターが定価でチケットを捌こうとしている。

ロシアでは特にグループリーグと決勝トーナメントの中日には多くの人気カードのチケットがモスクワのチケットセンター付近で取引されており、筆者もイングランドーコロンビアなどの好カードを「定価で購入しないか?」と取引を持ち掛けられた。
 

チケットを取るのに狙い目の試合は?

また、せっかくW杯を見に行くなら、ぜひとも日本代表以外の試合のチケットも購入して観戦して頂きたい。強豪国のハイレベルな試合に酔いしれるのも一興ではあるが、チケットは争奪戦になると予想される。そこで、ぜひおすすめしたいのがあまり馴染みのない国の試合である。

独自の応援スタイルやノリは日本では感じられない異国の特有の雰囲気。南米などと比べるとレベルの低いアジア予選を戦い、4年に1度W杯に出場している日本とは違い、数大会ぶりに出場する国のサポーターのボルテージは段違いだ。

筆者は宿でペルー人7人と相部屋だったのだが、皆お金もない中「元気なうちにW杯を見れるのはこれが最後かもしれないから」と人生をかけてW杯を楽しんでいた。
 

熱狂的なペルーサポーター


サッカーを見ることだけが旅行の楽しみではないが、やはり多くの国の試合を見てこそのW杯観戦旅行。だからぜひともチケットを定価で購入して、大会を楽しもう。また、仕事などで途中で帰らなくてはならなくなった場合は是非とも仕事のない貧乏芸人にチケットを譲ることをお勧めしたい。