夏の甲子園99回の歴史を振り返る!

過去99回の優勝校を振り返る


記念すべき100回大会となる「夏の甲子園大会」こと全国高校野球選手権大会。今年は100回目の記念大会と言うこともあり、過去最多となる56校が出場します。

春のセンバツとの春夏制覇、そして夏5度目の制覇を狙う大阪桐蔭(北大阪)、昨年に次ぐ連覇がかかる花崎徳栄(北埼玉)、さらには昨年決勝で涙をのんだ広陵(広島)や20年ぶりの優勝を狙う横浜(南神奈川)など、今年は強豪校が目白押し。実力校が大挙して聖地にやってくるため高校野球フリークの間では早くも盛り上がりを見せています。

そんな中で今回は歴代で最も優勝校を輩出した都道府県はどこか?を検証。過去99回の歴史とともに最多優勝校を輩出した都道府県を割り出していきます。
 

優勝校が最も多く出ている都道府県の意外な歴史

歴代優勝校の都道府県を割り出してみると、このような形になりました。

順位 県名 回数
1 大阪 12
2 愛知 8
3 和歌山  7
広島 7
東京 7
兵庫 7
神奈川 7
8 愛媛 6
9 京都 4
福岡 4

※夏の甲子園大会 県別歴代優勝回数(2区制のところは統一)

圧倒的な強さを見せたのが大阪。古くはPL学園、近年では大阪桐蔭が毎年のように上位争いに食い込む名門校として知られていますが、意外にも戦前には優勝経験がありません。

大阪府勢で初優勝を果たしたのは1946年の浪華商(現・大阪体育大学浪商高校)。以降、70年までに3度優勝を積み重ねますが、浪商が2度制した以外は明星(1963年)、興国(1968年)と新参校がかっさらうという感じで今一つ名門感がありませんでした。
 

甲子園名門校PL学園で活躍した桑田真澄(左)と清原和博(写真:岡沢克郎/アフロ)

この流れが変わったのが、1978年。この頃、大阪府の高校野球界をにぎわせ始めていたPL学園が初優勝を飾ると、以降は甲子園大会の名門校として君臨。清原和博&桑田真澄のKKコンビ、立浪和義や片岡篤史、そして橋本清ら後にプロ野球界でも活躍する名選手たちが現れ、絶対王政を築いていきました。

高校野球界の名門だったPL学園の牙城を崩したのは大阪桐蔭でした。1991年に創部わずか4年で優勝という史上最速記録を打ち立てて以降は鳴りを潜めていましたが、2000年代にPL学園が体罰問題で失速していくと、次第に大阪勢の盟主は大阪桐蔭のものに。大阪桐蔭は2008年に強力打線を擁して17年ぶり2度目の制覇を果たして以降は3度の優勝を積み重ね、現在甲子園での優勝回数は4回とPL学園に並びました。

今年の大阪桐蔭もショートと投手の二刀流選手である根尾昂やエースの柿木蓮などのドラフト候補生を揃え、優勝校の筆頭候補。名実ともに大阪の盟主となれるか注目が集まります。
 

県勢初優勝の期待がかかる、今年のダークホースは!?

大阪が最多となる12回の優勝、2位の愛知でも8回と複数の優勝校を輩出している都道府県がある一方で、未だに夏の甲子園大会を制していない都道府県は11。その内訳を北から見ていくと青森、秋田、宮城、福島、新潟、石川、滋賀、岡山、宮崎、熊本、鹿児島です。


雪国で冬場に練習が限られてしまうというハンデを持つ東北勢は致し方ないところがありますが、意外にも野球どころとして知られる九州勢でも宮崎、熊本、鹿児島の3県が深紅の優勝旗を手にしていませんでした。

優勝未経験の都道府県からの代表校で今年注目されているのが、今春のセンバツでベスト8に入った石川県の星稜。中学軟式野球の全国大会を制した2年生エースの奥川恭伸を中心とした投手陣がチームを支えています。県大会では5戦全て無失点。さらに打撃陣も好調で、決勝戦では金沢学院相手に22対0という大差をつけて優勝。その打撃力は他県の代表校たちを震え上がらせるだけの実力があると言えます。

ちなみに今年の夏の甲子園大会の開幕戦で始球式を務めるのは同校OBの松井秀喜。先輩が果たせなかった優勝を飾るか注目が集まります。
 

100回目の夏に新たな歴史を刻むのは?

いかがでしたでしょうか? 過去99回の歴史の中で各都道府県がしのぎを削り合ったのがわかりますね。記念すべき100回目の夏、新たな時代を切り開いていくのはどの高校なのでしょうか?