カタールW杯へ向けた選手たちの競争が始まる…

日本代表のロシアW杯は終わり、世間の関心事は次期日本代表監督に移っている。西野朗監督の後任は気になるところだが、4年後のカタールW杯へ向けた選手たちの競争は、すでに始まっている。ここでは22年大会での活躍が期待される選手をピックアップする。
 

ロシアW杯でも活躍した選手で期待されるのは?

大迫勇也(写真:アフロ)

ロシアW杯の日本代表で、4年後も攻撃の軸として期待されるのが大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)だろう。22年11月のカタールW杯開幕時点で32歳になっているが、ロシアW杯ではラダメル・ファルカオ(コロンビア)、セルヒオ・ラモス(スペイン)、ルカ・モドリッチ(クロアチア)が、また日本代表では本田圭佑や岡崎慎司が、32歳で出場した。キャリアの円熟期で迎える次回のW杯でも、大迫は周囲の信頼に応えてくれるに違いない。
 

ロシアW杯のレギュラーでは、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)が32歳で、原口元気(ハノーファー/ドイツ)が31歳で、柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)が30歳で、昌子源(鹿島アントラーズ)が29歳で、4年後のW杯を迎える。チームに経験をもたらす存在として、彼らもまた22年のメンバー入りを有力視される。
 

ロシアW杯で出場機会のなかった選手では、植田直通がベルギー1部クラブのセルクル・ブルージュKSVへ移籍する。現所属先の鹿島アントラーズが、クラブ間で基本合意したことを7月12日に発表した。欧州でスケールアップした吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)の後継者と目される23歳が、いち早く動き出した。
 

ロシア行きを逃した「リオ五輪世代」に期待

中島翔哉(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

ロシア行きを逃した選手のなかでは、16年のリオ五輪世代の成長が望まれる。ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督のもとで日本代表に選出されていた久保裕也(ヘント/ベルギー)、中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)、浅野拓磨(ハノーファー/ドイツ)、南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)、三竿健斗(鹿島アントラーズ)、井手口陽介(リーズ※/イングランド2部)らは、カタールW杯開幕時の年齢が26歳から28歳だ。

井手口陽介(左)と浅野拓磨(写真:JFA/アフロ)

久保、中島、浅野、南野の4人は、ロシアW杯で乾貴士と原口が主戦場にしたサイドアタッカーのポジションを争う。三竿と井手口は、代表引退を表明した長谷部誠のボランチの後継候補である。
 

2020年の東京五輪を目ざす世代にも逸材が

2020年の東京五輪を目ざす世代では、伊藤達哉(ハンブルガーSV/ドイツ)の評価が高い。高校卒業を待たずに海を渡ったこの21歳は、鋭いドリブルでチャンスを作り出す。
 

久保建英(写真:アフロスポーツ)

東京五輪世代では、久保建英(FC東京)を忘れてはならない。スペインの超名門バルセロナの入団テストに合格し、10歳から14歳まで同クラブの下部組織で育った逸材だ。
 

バルセロナが外国人選手獲得などのルールに抵触したことから帰国を余儀なくされた経緯があるものの、18歳の誕生日を迎える来夏に再び獲得される可能性もある。得点もアシストも得意なこのレフティも、カタールW杯の代表候補に加わってくるだろう。
 

バルセロナと双璧をなすスペインの“白い巨人”レアル・マドリードの下部組織にも、日本人選手がいる。10月に15歳になる中井卓大だ。いまは未完の大器の域を出ないものの、19歳になった彼が日本代表のユニフォームを着ていても不思議ではない。
 

代表入りを巡る競争が激しくなれば……

9月のテストマッチから動き出す新生日本代表は、どのような顔ぶれになるのだろう。代表入りを巡る競争が激しくなれば、必然的に選手層が厚くなり、チームの国際的な競争力が高まっていく。フレッシュな力が台頭し、実力者が力を誇示することで、日本代表はさらなる高みへ近づいていくのだ。
 

※18年1月にリーズへ移籍したが、英国の労働ビザの関係で6月30日までスペイン2部のクルトゥラル・レオネサへ期限付き移籍した。新シーズンの所属先は現時点で未発表。