今年は小粒!?も、魅力ある実力馬が大挙参戦!
新馬戦の開催も始まり、いよいよ夏競馬も本番。上半期を締めくくるドリームレース、宝塚記念の開催が間近に迫ってきました。
馬名 | 性齢 | 主な実績 | 備考 |
---|---|---|---|
アルバート | 牡7 | 2017年ステイヤーズS | ファン投票選出 |
ヴィブロス | 牝5 | 2017年ドバイターフ | ファン投票選出 |
キセキ | 牡4 | 2017年菊花賞 | ファン投票選出 |
サイモンラムセス | 牡8 | 2018年グリーンS(1600万下) | |
サトノクラウン | 牡6 | 2017年宝塚記念 | ファン投票選出 |
サトノダイヤモンド | 牡5 | 2016年有馬記念 | ファン投票選出 |
ステファノス | 牡7 | 2014年富士S | ファン投票選出 |
ストロングタイタン | 牡5 | 2018年鳴尾記念 | |
スマートレイアー | 牝8 | 2017年京都大賞典 | ファン投票選出 |
ゼーヴィント | 牡5 | 2017年七夕賞 | |
タツゴウゲキ | 牡6 | 2017年新潟記念 | |
ダンビュライト | 牡4 | 2018年AJCC | ファン投票選出 |
ノーブルマーズ | 牡5 | 2018年迎春S(1600万下) | |
パフォーマプロミス | 牡6 | 2018年日経新春杯 | ファン投票選出 |
ミッキーロケット | 牡5 | 2017年日経新春杯 | ファン投票選出 |
ワーザー | セ7 | 2016年クイーンエリザベス2世C | 外国馬 |
今年で59回目を数える宝塚記念は暮れに開催される有馬記念と同様、ファンからの投票によって出走馬が選ばれるというドリームレース。そのため、アイドルホースが大挙して出走してくることが毎年期待されますが、ダービーなどのクラシックレースが終わったばかりということで3歳馬の出走はほぼゼロ。そして秋に備えて休養に入る馬が多いため、古馬の有力どころも回避するケースがままあります。
実際のところ、今年もフルゲート18頭の内、最終登録を済ませたのは16頭と定員割れ。そのためやや盛り上がりに欠けるかとも思われましたが……いざフタを開けてみればG1馬4頭を含む重賞勝ち馬が13頭という豪華な面々。さらに、今年は21年ぶりに外国馬の出走もあるなど見どころ満載。そんな今年の宝塚記念の注目馬を3頭紹介します。
宝塚記念注目馬その1:ワーザー
宝塚記念に外国馬が出走可能になったのは1997年。この年にセトステイヤーが出走しましたが、それを最後に外国馬はこのレースに出走どころかエントリーすらありませんでしたが、今年は香港のトップホース、ワーザーが早くから参戦を表明。一気に注目度を増すことになりました。
ワーザーはもともとオーストラリアに所属し、オーストラリアンダービー2着などの実績を持っていましたが、本格化したのは香港へ移籍してからのこと。移籍して5戦目で迎えた国際G1、クイーンエリザベス2世Cで世界の名だたる強豪たちを封じて快勝。この時のメンバーの中には日本のラブリーデイやサトノクラウンらがいたため、日本の競馬ファンにも強く印象に残っていることでしょう。その後も香港限定のG1を勝ち続け、国際G1の香港Cなどでも馬券圏内に入るなど、香港を代表する名馬に成長しました。
宝塚記念は梅雨のピークと言える6月後半に開催されるため、雨が降って道悪の馬場になるケースが多いのですが、ワーザーはそうした力の要る馬場が大得意。日本馬にとっては強敵と言えるしょう。
宝塚記念注目馬その2:サトノダイヤモンド
ワーザーを迎え撃つ代表格が、今年のファン投票1位に選ばれたサトノダイヤモンド。父ディープインパクト譲りの鋭い末脚が最大の武器ですが、その他にも中段に控えていたのに勝負所でスッと動けるレースセンスの良さなどが相まって、これまでにG1レースを2勝。2016年にはあのキタサンブラックを破って有馬記念を制している実力馬です。
しかし、キタサンブラックを負かしたことで燃え尽きたか、有馬記念以降のレースは[1・0・2・3]。果敢に挑戦した凱旋門賞でも15着と、全くと言っていいほど振るいませんでした。今年に入ってから復調気配を見せているとはいえ、大阪杯では見せ場がないほどの大敗。このレースで真価が問われるといっても過言ではありません。
宝塚記念注目馬その3:サトノクラウン
日本馬のもう一頭の雄となっているのが、前年にこのレースを制したサトノクラウン。力の要る馬場にはめっぽう強く、キャリア全7勝のうち、稍重以上の馬場状態で4勝。昨年の宝塚記念(稍重)でもキタサンブラックが伸びあぐねる中でスイスイと勝ち切った姿が印象的でした。
また、今回は鞍上も主戦のミルコ・デムーロが復帰。このレースの出走予定馬のうち、前走でデムーロを乗せた馬は複数いましたが、迷わずこの馬とのタッグを臨んだというところからも期待値が高いと言えるでしょう。ディフェンディングチャンピオンとして万全の状態で臨みます。
このほかにもドバイターフで勝利したヴィブロスや昨年の菊花賞馬キセキ、そして前哨戦となる鳴尾記念を制したストロングタイタンなど少頭数ながら多士済々といった面々が集まりました。
今年の宝塚記念は6月24日に開催。春のG1レースの締めくくりとして観戦してみてはいかがでしょうか?