いよいよ開幕!陸上日本選手権の見どころは?

第102回日本陸上競技選手権(日本選手権)が6月22~24日の日程で山口県の維新百年記念公園陸上競技場(維新みらいふスタジアム)で開催されます。見どころをご紹介します。

「ナンバーワン」の座を争う大会!

第102回日本陸上競技選手権(日本選手権)が6月22~24日の日程で山口県の維新百年記念公園陸上競技場(維新みらいふスタジアム)で開催されます。
 

日本選手権は、陸上各種目の年間ナンバーワン選手を決める大会です。また、アジア大会への出場を決める選考会も兼ねており、参加標準記録を突破した選手は8月にジャカルタで行われる「ジャカルタ2018アジア競技大会」の出場権を獲得します。
 

なお、混成競技は今回の日本選手権の日程中には行われず、日本陸上競技選手権大会混成競技が「日本選手権」としてすでに行われました。
 

混成大会は男子が日本記録保持者の右代啓祐選手(国士館クラブ)、女子は山﨑有紀選手(スズキ浜松AC)が初優勝で選手権を獲得しています。
 

注目種目をピックアップ

ここでは、好記録や好勝負が期待できる種目と注目選手を紹介します。


◆男子走幅跳(決勝・6月23日)

<注目ポイント>

今シーズン、追い風参考ながら日本記録(8m25cm)を超える跳躍をした2選手が出場する男子走り幅跳び。今季は大学生に有力選手が多いことにも注目のひとつです。


陸上競技は風の影響により記録が大きく変わるため、短距離(100、200、100mハードル、110mハードル)、跳躍種目(棒高跳・走高跳を除く)では追い風が風速2.0mを超えると参考記録となり、その大会での順位は記録されますが、大会記録や日本記録といった公認記録にはなりません。
 

観戦の際にはぜひ、「風」の行方にも注目してみてはいかがでしょうか。
 

<注目選手>

・酒井由吾選手(慶應義塾大学)

関東学生対校(関東インカレ)において8m31cm(追い風4.7m)を記録。アジア・ジュニア選手権も制しており、大舞台で結果を出し続けています。
 

・橋岡優輝選手(日本大学)

橋岡選手も関東インカレにおいて8m30cm(追い風3.4m)を記録。前回の日本選手権覇者。Jリーグ・浦和レッズで活躍中の橋岡大樹選手とは親戚にあたるそうです。
 

◆男子100m(予選・準決勝6月22日、決勝6月23日)

<注目ポイント>

前回の覇者、サニブラウン・ハキーム選手(東京陸協)は欠場することとなっていますが、リオ五輪4×100mリレー銀メダル、世界陸上ロンドン大会4×100mリレー銅メダルを獲得したメンバーを中心に、好選手が多数出場予定です。複数選手による「100m9秒台」の期待も高まります。
 

<注目選手>

・桐生祥秀選手(日本生命)

100m9秒98の日本記録保持者ではありますが、過去2大会は日本選手権で敗れており、王座奪還と日本記録の更新に期待がかかります。今大会は200mにも出場エントリーしており、注目です。
 

・山縣亮太選手(セイコー)

ロンドン、リオ五輪代表の山縣選手は、スタートから中間の速さに定評があります。日本選手権は2013年に制しています。自己記録は10秒00で9秒台を目指します。
 

◆女子10000m(決勝6月22日)

<注目ポイント>

マラソンや駅伝で活躍している選手も多数出場することから、豪華なメンバーが集まりました。
 

<注目選手>

・松田瑞生選手(ダイハツ)

初マラソンとなった2月の大阪国際女子マラソンを2時間22秒44秒で優勝し話題となった選手。ラストスパートと「腹筋」に注目です。前回大会同種目覇者。
 

・鈴木亜由子選手(JP日本郵政G)

積極的な走りをする選手であり、レースの中心になりそうな選手です。昨年の世界陸上ロンドン大会の10000mでは10位。

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