女性たちが憧れる、英国王室のウエディング
ロイヤルウエディングといえばやはり英国王室。2011年に執り行われたウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式のTV中継は、全世界で26億3000万人もの人が視聴したと言われます。
5月19日(土)に予定されているヘンリー王子(ハリー王子/33)と米女優メーガン・マークル(36)の結婚式が近づくにつれて、どのようなロイヤル婚となるのか、報道も加熱してきています。特にメーガンが着用するウエディングドレスについては、さまざまな憶測が飛び交っています。
ヴィクトリア女王が着用した白いウエディングドレス
白を基調とするウエディングドレスが普及したのは、1840年の結婚式でヴィクトリア女王が白いウエディングを着用したのがひとつのきっかけだったと言われます。それ以前にも、白いウエディングドレスはありましたが、特別な色ではなかったようです。
ヴィクトリア女王は、繁栄を極めた大英帝国の象徴であり、夫アルバート公との間に4男5女の9子に恵まれました。近代化とともに台頭してきた中産階級の人々が模範とすべき「ロイヤルファミリー」として愛されたからこそ、白いウエディングドレスが憧れとなっていったのでしょう。
プリンセスの個性を映し出すウエディングドレス
1981年、20歳の若さで結婚したダイアナ元妃は、可憐で初々しい魅力を引き立てるようなボリュームたっぷりのプリンセスラインのドレスを着用しました。ドレスに縫い付けられた真珠は1万個とも言われ、トレーンの長さはロイヤルウエディング史上最長の8メートルもあり、大規模なセント・ポール大聖堂に映える豪華な着姿を披露しました。
2011年、30歳で結婚式を迎えたキャサリン妃は、ウエストミンスター寺院で挙式しました。セント・ポール大聖堂よりも規模が小さいものの、英国王室の菩提寺にたとえられる格式の高い寺院です。コンサバティブなファッションを愛用するキャサリン妃が選択したのは、Aラインのドレス。繊細な刺繍やレースなどがあしらわれたクラシックかつ現代的なデザインで、トレーンの長さは2.7メートル。ブライズメイドを務めた妃の妹ピッパ・ミドルトンが、トレーンを持つ姿も優美で、その着姿は女性たちの憧れをかきたてました。
注目されるメーガンのウエディングドレス
ヘンリー王子の王位継承順位は6位で、将来王位に就く可能性は低いと考えられています。メーガンとの挙式は、ウエストミンスター寺院よりも規模の小さなウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で執り行われます。招待客は家族や友人、公的な関係者で、国内外の政治家は招かれてていません。世界中が注目するロイヤルウエディングとはいえ、ダイアナ元妃やキャサリン妃のときとは違った一面が見られるのではないでしょうか。
メーガンが婚約発表の撮影の際に着ていた服は瞬く間に完売しました。キャサリン妃とメーガンは同年代ということもあり、それぞれのファッションスタイルの相違点は、今後ますますクローズアップされるようになるでしょう。いずれにしても、5月19日、メーガンがどのようなウエディングドレスを着用するのか、世界中の女性たちが注目しているのは間違いありません。