牝馬最高の栄誉は誰の手に!? 第79回オークス出走予定馬をチェック!

5月20日(日)に開催される第79回オークス。牝馬クラシックの2冠目にして、牝馬の最高峰のG1レースなだけに競馬ファンなら誰もが注目しているレースです。今年は最終登録の時点で20頭の馬がエントリーしましたが、その中で注目馬をピックアップしました。

2冠達成? 2歳女王の逆襲!? それとも……

桜花賞が開催され、戦いの火ぶたが切って落とされた今年の3歳牝馬クラシック戦線。その中でも集大成とも言える2冠目、オークスの出走が間もなくに迫ってきました。
 

◆2018年オークス最終登録馬

馬名 主な実績 備考
アーモンドアイ 18年桜花賞 優先出走権
サトノワルキューレ  18年フローラS 優先出走権
トーセンブレス 18年フラワーC2着 優先出走権
パイオニアバイオ 18年フローラS2着 優先出走権
マウレア 18年チューリップ賞2着  優先出走権 
ラッキーライラック 17年阪神JF 優先出走権
ランドネ 18年スイートピーS 優先出走権
リリーノーブル 18年桜花賞3着 優先出走権
カンタービレ 18年フラワーC
オールフォーラヴ 18年忘れな草賞
レッドサクヤ 18年エルフィンS
スカーレットカラー 18年フェアリーS2着
サヤカチャン 17年アルテミスS2着
オハナ 18年菜の花賞(500万下)
トーホウアルテミス 18年矢車賞(500万下)
ロサグラウカ 18年水仙賞(500万下)
ウインラナキラ 17年2歳未勝利 抽選対象
ウスベニノキミ 18年3歳未勝利 抽選対象
ゴージャスランチ 18年スイートピーS3着 抽選対象
シスターフラッグ 17年2歳新馬 抽選対象

  

牝馬クラシック第1弾の桜花賞が1600mに対し、オークスは2400mと800mも一気に距離が延びるという過酷な舞台。3歳牝馬の限定重賞では最も長距離のレースのため、何よりもスタミナが求められ、そして真の強さが問われる一戦となります。
 

実際、過去10年の勝ち馬を振り返るとその後にG1レースを制した馬は5頭。ブエナビスタやジェンティルドンナはオークスが開催される東京2400mで無類の強さを誇り、ともに牡馬に混じってジャパンCを制しています。オークスの勝ち馬は同世代の牝馬戦線だけでなく、その後の競馬界をリードする存在となります。
 

現役最強馬候補を決める重要な一戦となるオークス。どんな馬が出るか気になりますよね。そこで、5月6日(日)に発表された最終登録馬の中から注目馬3頭を紹介します。
 

オークス注目馬その1:アーモンドアイ

桜花賞前まではあくまで脇役の1頭だったにもかかわらず、今や3歳牝馬の頂点に君臨するのがこの馬。そこまで評価が急上昇した理由はなんといっても、桜花賞で圧巻のパフォーマンスを見せたからに他なりません。
 

父ロードカナロア、母フサイチパンドラとともにG1を制し、末脚の切れには定評のあった超良血馬。桜花賞も2番人気に支持されていましたが、4コーナーを回っての位置取りは17頭中16番手とほぼ最後方。いくら末脚の切れがあっても届かないと思われていましたが、直線に入ってからの末脚が異次元。まるで他馬が止まっているかのような伸び脚を見せ、先に抜け出したラッキーライラックをあっさりと交わして快勝。牝馬1冠目をモノにしました。
 

マイル戦で抜群の切れ味を見せ、圧倒的な適性を見せていたため、「距離延長」となるオークスでどう出るか不安視されています。しかし、過去10年で桜花賞馬のオークス成績は9頭が出走し[3・1・1・4]。着外4頭のうち、2頭は僅差の4着とそこまで大負けしていません。クラシック2冠に向けて視界良好と言えます。
 

オークス注目馬その2:ラッキーライラック

捲土重来を期す2歳女王。牡馬3冠を達成したオルフェーヴル産駒の代表格として3歳牝馬戦線をリードしていましたが、桜花賞では初対戦となったアーモンドアイに並ぶ間もなく差されまさかの2着。親子3冠制覇が霧散してしまいました。
 

力の違いを見せつけられた後だけに、逆転は簡単には行かないように思われるかもしれません。しかし、血統面で言えば、オークスの方が距離をこなす可能性は高いです。さらに、この馬の持ち味である先行抜け出すレース振りは、桜花賞では目標にされましたが、オークスは早めに抜け出したほうが有利なレース展望なだけに、逆転も十分に考えられます。
 

オークス注目馬その3:サトノワルキューレ

惑星としては、やはりオークスのトライアルレース・フローラSを制したサトノワルキューレでしょう。アーモンドアイ同様に強烈な切れ味を誇る末脚を武器に持つ馬で、フローラSでは4角14番手の位置取りから上がり3ハロンのタイムでメンバー最速となる33秒4を記録して差し切り勝ち。開幕週の東京競馬場の馬場は先行馬がダントツ有利な中で、この勝ちっぷりは驚異。2000mをこなした点でも、桜花賞1、2着馬より距離適性の高さを感じさせます。
 

ちなみにこの馬の父はディープインパクト。新種牡馬の産駒2頭に対して、リーディングサイアーの定番であるディープインパクト産駒の「真打ち」ともいえるサトノワルキューレが、父の意地を見せられるのか、注目されます。
 

見どころたっぷりのレースになりそうな今年のオークス。一体、どんなレースになるのでしょうか……?
 

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