「ZARA AR」は、店舗・オンラインで経験できる拡張現実
スペイン発のファストファッションブランド「ザラ(ZARA)」は、4月12日(土)より2週間の期間限定で、日本国内でモバイルデバイスを使った拡張現実(AR)体験を提供しています。
スマートフォンなどモバイルデバイスに専用アプリ「ZARA AR」をダウンロードし、対象店舗に設置、もしくはオンラインストアに表示されるアイコンにスマートフォンを向けると、画面の中でモデルたちが動き出します。Zara Studioコレクションを纏ったモデルたちがポーズをとったり、話しながら動きます。
アプリのユーザーは、画面の中のモデルと一緒に写真や動画を撮影して、SNSにシェアすることができます。ご興味がわいた方は、インスタグラムで#zaraarを検索してみましょう。ユーザーが撮影した写真や動画もご覧になれます。
スペイン発「ザラ」の強みとは?
ザラは、手ごろな価格帯で、カジュアルなジャケットやスーツ、ワンピース、カットソーなど豊富な種類と品数が魅力。ハイブランドのコレクションを参考にした「高いデザイン性」と、シューズ、バッグ、アクセサリーなど小物を含めた「スタイリングの提案」が特徴です。
日本発の「ユニクロ」と比較してみましょう。
ユニクロはベーシックなデザインと豊富なカラーバリエーションに力を入れています。一方のザラは商品をスタイルで提案する方針なので、商品によっては1色のみということもあります。ブランド認知の取り組みもそれぞれ特徴があり、ユニクロは広告を使ってより多くの人に伝えているのに対し、ザラは店舗に力を入れ、ターゲットを絞り込みリーチを深めてきました。
また、ザラは店舗とオンラインショッピングの連携もスムーズです。オンラインで店舗の在庫を確認したり、オンラインで購入した商品を店舗(一部の店舗を除く)で交換・返品することも可能です。
モデルの着用映像を見て購入するスタイルは広がるか?
今回の「ZARA AR」で確認できる商品の対象は、ザラの中でも高価格のZara Studioコレクションのみとなっています。店舗によっては取り扱っていない商品ですが、オンラインで購入することができます。おそらく、ザラのリピーターであれば、商品のサイズ感はある程度把握しているので、着用したときのイメージやムードを知ることの方が購買の決め手となるかもしれません。
店舗で試着して購入するのではなく、モデルの着用映像を見て購入するというスタイルがどこまで広がっていくのでしょうか?今後の展開に注目したいと思います。
【取材協力】
ZARA JAPAN