長澤まさみ
長澤まさみの約11年ぶり月9主演にも期待が高まる(写真:AP/アフロ)

ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人が大掛かりに仕掛けるコンゲームを描いた古沢良太脚本の『コンフィデンスマンJP』が始まりました。二転三転するコンゲームの楽しさと3人の変身ぶり以外にも見どころはいっぱい、初回放送を見て、魅力的に感じたポイントをご紹介します。

 

コンゲームでどう魅せるか!注目の古沢脚本

弁護士・古美門研介(堺雅人)のマシンガントークが炸裂した『リーガル・ハイ』や、屁理屈なのか哲学なのか「高等遊民」を名乗る谷口巧(長谷川博己)とマニュアル遵守の完全主義者・薮下依子(杏)の恋物語を描いた『デート〜恋とはどんなものかしら〜』では、意表を突いた言葉の独創性で視聴者を沸かせてきた古沢良太脚本のドラマ。

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『コンフィデンスマンJP』では初回を見る限り、言葉より物語の展開に重きをおいた印象です。今後、予想外の仕掛けがあるにせよ、初回においては「そう来るよね」と思わせる納得の展開で気持ちよく楽しませてくれました。さらに巨大化しそうな愉快旋風をいかに魅せるか、古沢手腕に注目です。
 

「目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で何が嘘か」

作品にたびたび登場するのがこの言葉。すでに初回にだまされた視聴者もいれば、リチャードが入院するというエピソードも含めてまったく動じなかった視聴者もいるようです。


テレビドラマでは、視聴者が登場人物に想いをはせられるように、それぞれの人生を描き、ドラマ性を高めることが多いですが、本作では今のところその要素はありません。やがてダー子の過去を知ることになるのだろう……なんて切ない予感も今のところゼロです。それこそが古沢良太の挑戦なのかもしれません。
 

初回で大いに笑ったのは事実。今後もこの「大仕掛け」を用いて、あの手この手でアッと驚かせ続けていくはずですが、「目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で何が嘘か」が視聴者にも向けられた言葉であるなら、私たちの知っているダー子たち3人が、実は3人ではない……なんてこともありそうで、最後までしっかり展開を見守りたいと思います。
 

コンゲームほど素敵な商売はない

1954年公開の映画「ショウほど素敵な商売はない」ではないですが、ダー子には「コンゲームほど素敵な商売はない」への強い想いを感じます。ドラマはまさにザ・長澤まさみショー、そこに長身の東出昌大と変幻自在の小日向文世が加わって作品はさらににぎやかに。法廷をショーアップした『リーガル・ハイ』、恋愛をショーアップした『デート』とは違い、今回はコンゲームがショーそのもの、騙される側の力量がドラマの行方を左右すると言っていいでしょう。
 

標的あってのコンゲーム ゲスト陣から目が離せない!

悪人猛々しい空気を醸し出しながら、子どもたちに優しく語りかけるゴッドファーザー・赤星栄介(江口洋介)の存在があってこその初回。視聴者に「あの江口洋介が!」と思わせるような“仰々しさ”と“トホホ感”を見せて、笑わせました。
 

この振り切った騙されっぷりが作品の要で、第2回の標的はリゾート王・桜田しず子(吉瀬美智子)、さらに佐野史郎や内村光良の出演が控え「観たい」気持ちが高まります。
 

そして気になる髭メンバー

主題歌はOfficial髭男dismの『ノーダウト』。グッと気持ちが上がる爽快なメロディーとドラマとリンクしそうな歌詞もまた、作品のキーとなること間違いなし。カジノや空港で登場するダー子たちの仕込んだグループのチョビ髭男の「髭」も含めて「髭」にも大注目です。