神戸空港が2018年4月1日に民営化、伊丹・関空・神戸の一体運営に

関西3空港一体運営に向けた記念セレモニーでは関西エアポートの山谷佳之社長(左から2人目)らがテープカットを行った / 筆者撮影

神戸空港が2018年4月1日から民営化された。空港の運営権が従来の神戸市から、関西空港と伊丹空港を運営する関西エアポートの完全子会社にあたる関西エアポート神戸に移り、関西3空港の一体運営がスタートした。


この関西3空港の一体運営に向けた記念式典が4月9日、神戸空港2階出発ロビーで開かれた。

関西エアポートの山谷佳之社長は「3空港を合わせると、滑走路が5本、利用者は約4,700万人にもなる。最大限に活用するために精いっぱい努力する」と挨拶。神戸市の久元喜造市長は「ターミナルビルの見直しによって、にぎわいが作られることや利用者へのサービスが向上されることを期待したい」などと語った。
 

神戸空港は国内線のみ運航、関西エアポートが42年の運営権を取得

スカイマークは神戸空港を拠点(ハブ)空港の1つとし、全国各地へ多くの便を運航する / 筆者撮影

神戸空港は2006年2月に開港し、今年12周年を迎えた。利用者は直近の2017年に約304万人と過去最高を記録。ANAやスカイマークなどが東京(羽田)、札幌(新千歳)、沖縄(那覇)などを結ぶ国内線の便を運航する。


この神戸空港の運営権を、関西エアポートが神戸市から総額191億円で取得した。運営は42年間。

関西エアポートは、オリックスとフランスのヴァンシ・エアポートを中心にした、パナソニックや阪急阪神ホールディングスなど企業30社よって構成するコンソーシアム(共同事業体)として設立され、2016年4月から関西空港と伊丹空港を運営している。今回の神戸空港を加え、関西地区にある主要3空港を関西エアポートが一体で運営する形となった。
 

関西3空港の一体運営で、神戸空港の“規制緩和”が進むか

神戸空港のターミナルは2階に鉄道駅、チェックインカウンター、保安検査場、搭乗ゲートがあり、移動距離も短くて利便性が高い / 筆者撮影

民営化された神戸空港には、まだまだ課題が多い。

まず、関西空港との競合を防ぐために国際線の就航が認められていないこと。そして、海上空港にもかかわらず、滑走路の運用時間が午前7時から午後10時まで、発着回数は1日60回までという規制がずっとある状態だ。


ちなみに、伊丹空港の運用時間も午前7時から午後9時までで、東京から夜遅くに大阪、神戸へ戻る交通手段で不便を強いられたままの状態が今も続く。そういった経緯から、兵庫県や神戸市、神戸商工会議所などから運用時間や発着回数の拡大といった“規制緩和”を求める声は長年続いている。


神戸空港は、開港当初から「関西に3つも空港が必要なのか」といった意見があった一方、兵庫北西部や淡路島、徳島方面などからの利用者に、リーズナブルな運賃のスカイマークをはじめとした便は人気がある。三宮からポートライナーで直通18分という交通アクセスも決して悪くなく、ターミナルの規模が小さいために「移動が少なくて済む」のも利用者にとってはメリットといえる。


関西3空港の一体運営が実現した今、新たな神戸空港への期待感とともに、規制緩和がこれからどう進むかにも注目が集まりそうだ。
 

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