夏の旅行に!バルカン半島の観光・治安情報

ヨーロッパの秘境ともいわれるバルカン半島の国々。現在は治安も落ち着いており、これから注目の旅先です。コソボやギリシャなど気になる国の最新の観光情報や治安状況を聞いてきました。

ヨーロッパの秘境!バルカン半島

バルカンワークショップ
バルカンワークショップの様子

3月19日、ターキッシュ エアラインズでは、同社が就航するバルカンの都市を中心とした観光情報を説明するワークショップを開催。参加したのは、アルバニア、ギリシャ、クロアチア、コソボ、スロベニア、セルビア、ブルガリア、モルドバ、ギリシャ、ルーマニアの大使館や現地オペレーターでした。
 

バルカン半島は旧ユーゴスラビアに所属していた国が多く、内戦もあったことから治安を不安視する人もいるかもしれませんが、現在は落ち着いており、ほとんどの地域で問題なく観光ができるとのこと。実際、外務省の「海外旅行安全情報」を見ても、一部地域をのぞき危険情報は出されていません。まだ旅行先としては日本人になじみの薄い国も多いですが、今回のワークショップで気になった国の観光情報をご紹介します。
 

独立10周年!これから注目のコソボ

コソボ共和国
ワークショップでも安全性を強調していたコソボ

今年独立10周年を迎えるコソボ共和国は、35歳以下の若者が70%を占める若くて新しい国。見どころは、世界遺産の「コソボの中世遺跡群」をはじめとする史跡や風光明媚な自然など。またコーヒーのマキアートが有名で、コソボのマキアートは世界一との声もあるとか。

コソボ共和国
手つかずの自然が残るコソボ

2017年5月には外務省の危険情報も首都プリシュティナ市を含むほとんどの地域で解除され、安全に旅行できる状態にあります。昨年の日本からの旅行者は約2000人。隣接するアルバニアやマケドニアとともに周遊している人が多いそうです。昨年秋に現地を取材した女性記者は、人々が本当にフレンドリーで親切だったと話していました。観光地然としていないのも今のコソボの魅力かもしれません。

 

五輪ムード高まる今こそ行き時のギリシャ

ギリシャ共和国
5000年もの歴史誇るオリンピック発祥の地、ギリシャ

すでに日本人旅行者が多いギリシャですが、東京五輪を控えた今、オリンピック発祥の地として改めて人気が高まりそうな気配です。ギリシャ大使館の方によれば、今後日本でも五輪にちなんだイベントを企画しているとのこと。
 

7、8月のハイシーズンはすでにかなり予約がいっぱいなので、遅めの夏休みなど時期をずらすのがオススメ。ギリシャといえばエーゲ海の島々も人気ですが、西部イオニア海にもすてきな島がたくさん。写楽の肉筆画が発見されたケルキラ島(コルフ島)なども注目です。
 

温泉大国ブルガリア、中世香るルーマニア

ブルガリア
リゾート滞在も楽しめるブルガリア

そのほか、中世の町並みが美しいルーマニアを夏に旅するなら、世界遺産のシギショアラ歴史地区で毎年開催される中世フェスティバルもおすすめ。中世の衣装に身を包んだ人たちが町中にあふれ、多くの観光客でにぎわいます。2018年は7月27~29日の予定です。
 

また、ブルガリアといえばヨーグルトやバラのイメージが強いですが、実はヨーロッパではアイスランドに次ぐ温泉大国という一面も。女性にはスパリゾートでの滞在も人気です。
 

今年秋にはイスタンブールに新空港が完成

バルカンの国々へは日本からは直行便はありません。今回のワークショップを開催したターキッシュ エアラインズは、バルカン半島の都市へも多くの便を飛ばしており、日本からバルカンの国へはイスタンブール経由のアクセスも便利。インスタンブールでは現在、世界最大となる新空港の建設が進められており、今年秋にオープン予定。完全に完成すると年間2億人のキャパシティを誇り、これは現在「世界で最も忙しい空港」といわれるアメリカ・アトランタ空港の約2倍。バルカン半島の国々へもさらに旅しやすくなりそうです。

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