春の短距離王者は誰?第48回高松宮記念の注目馬をチェック!

3月25日(日)に迫った、第48回高松宮記念。春の短距離王者決定戦となる一戦に今年は22頭がエントリーしてきましたが、注目馬を一足先にピックアップ。馬場状態に左右されない真の短距離王がこの中にいるかも!?

春のスプリント王決定戦は当日の馬場状態がカギを握る!?

昨年の高松宮記念勝ち馬のセイウンコウセイ
昨年の高松宮記念勝ち馬のセイウンコウセイ(筆者撮影)

3月に入ると、競馬界もいよいよG1シーズンに。その先駆けとして3月25日(日)には高松宮記念が中京競馬場で開催されます。芝1200mで競う春のスプリント王者決定戦で、現役屈指のスピード自慢達が集結します。
 

◆2018年高松宮記念最終登録馬 <馬名(性齢/主な実績)※備考>

  • キングハート(牡5/18年オーシャンS)※優先出走権所持
  • ダイアナヘイロー(牝5/18年阪急杯)※優先出走権所持
  • レッドファルクス(牡7/17年スプリンターズS)  
  • レッツゴードンキ(牝6/15年桜花賞)  
  • レーヌミノル(牝4/17年桜花賞)  
  • セイウンコウセイ(牡5/17年高松宮記念)    
  • スノードラゴン(牡10/14年スプリンターズS)    
  • ファインニードル(牡5/17年セントウルS)    
  • ネロ(牡7/17年京阪杯)    
  • リエノテソーロ(牝4/16年全日本2歳優駿)    
  • ダンスディレクター(牡8/17年シルクロードS)    
  • ラインミーティア(牡8/17年アイビスサマーダッシュ)    
  • シャイニングレイ(牡6/14年ホープフルS)    
  • ノボバカラ(牡6/16年プロキオンS)    
  • ジューヌエコール(牝4/16年デイリー杯2歳S)    
  • ラインスピリット(牡7/18年淀短距離S)    
  • ナックビーナス(牝5/18年カーバンクルS)    
  • ソルヴェイグ(牝5/16年フィリーズレビュー)※除外対象
  • モーニン(牡6/16年フェブラリーS)※除外対象
  • ビップライブリー(牡5/17年京阪杯2着)※除外対象
  • フミノムーン(牡6/18年シルクロードS3着)※ 除外対象
  • セカンドテーブル(牡6/14年京王杯2歳S)※ 除外対象
  • ブリザード(セ7/17年チャイニーズクラブCC)※外国馬


高松宮記念は季節の変わり目とも言える3月後半に行われるためか、過去5年(2013年~2017年)を見てみると、パンパンの良馬場でスピード決着となるときもあれば、道悪馬場を抜け出すパワーが問われることもあるなど、その日の天候と馬場状態に左右されることがほとんど。純粋なスピード勝負にならないところがこのレースの個性であり、馬券的な面白さがあります。そのため出走馬にも注目が集まるのは言うまでもないでしょう。
 

そこで、3月11日(日)に発表された最終登録馬の中から注目馬3頭を紹介します。
 

高松宮記念注目馬その1:レッドファルクス

昨年のJRA最優秀短距離馬、レッドファルクス
昨年の高松宮記念では3着に終わったレッドファルクス。今年はリベンジなるか!?(筆者撮影)

レッドファルクスは、2017年のJRA最優秀短距離馬に輝いた現役最高のスプリンター。もともとは芝もダートも走れる万能型の短距離馬でしたが、16年の欅Sを快勝して臨んだ久々の芝レース、CBC賞で重賞初制覇を飾ると、その勢いのままスプリンターズSを制しました。その後、香港スプリントへ遠征した際に惨敗したことでその実力に疑問符が付けられましたが、翌17年はスプリンターズSを快勝して2連覇達成。サクラバクシンオー(93年~94年)、ロードカナロア(12年~13年)に次ぐ史上3頭目の快挙を成し遂げました。
 

国内もう1つの短距離G1、高松宮記念を制するために18年は阪急杯から始動。結果は3着に敗れましたが、末脚の切れを示す上がり3ハロンのタイムはメンバー最速の33秒4をマーク。前年3着に敗れた高松宮記念を制して、名実ともに現役最強のスプリンターの座に就くことを目論みます。
 

高松宮記念注目馬その2:ダイアナヘイロー

昨年のスプリンターズSでのダイアナヘイロー
打倒レッドファルクスを掲げるダイアナヘイロー(筆者撮影)

絶対王者・レッドファルクスの牙城を崩すことを期待される新鋭。注目されたのは17年の夏競馬で、500万条件の戎橋特別から連戦連勝。北九州記念も2番手から抜け出し、4連勝で重賞初制覇を飾りました。しかし、ここで燃え尽きてしまったのか、秋のスプリント王者決定戦のスプリンターズSでは15着に惨敗。一息入れてから迎えた18年緒戦のシルクロードSでは1番人気に支持されながら、まさかの16着に敗れて夏の勢いを失ったかのように見えました。
 

しかし、高松宮記念の重要なステップレースとなっている阪急杯では絶妙なペースで逃げて、モズアスコットやレッドファルクスの追撃を交わして重賞2勝目をマーク。定年退職となる調教師、福島信晴に最後の重賞をプレゼントしました。今回は調教師が大根田裕に替わり、仕切り直しの一戦となりますが、どんなレースを見せるか注目を集めています。
 

高松宮記念注目馬その3:ファインニードル

昨年のスプリンターズSでのファインニードル
前哨戦、シルクロードSを制して波に乗るファインニードル(筆者撮影)

ダイアナヘイローと同じく、17年の夏に頭角を現した上がり馬。デビューから17年の春までは[4・2・2・10]とイマイチな成績でしたが、この年の6月から前走のシルクロードSまでで[3・0・0・2]。重賞レースも2勝するなどまるで別馬のように生まれ変わりました。
 

短距離戦はスタートから飛ばして逃げ切りを狙う馬が多いのですが、昨夏からこの馬は逃げる馬たちを見ながら2~3番手に付けて抜け出すという安定感のある走りが持ち味に。レッドファルクスが後方から差してくる馬だけに、早めに抜け出すことができれば大番狂わせがあっても不思議ではありません。
 

この3頭の他にレーヌミノル、レッツゴードンキの桜花賞馬2頭に加え、前走オーシャンSで大穴を開けたキングハートが出走を予定している今年の高松宮記念。春のスプリント王者が決まるだけに、注目すべきレースになりそうです。

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