マリナーズへ復帰するイチローの功績をプレイバック!
3月7日、昨季オフにFAになって以来、所属先が決まっていなかったイチローがシアトル・マリナーズとの契約合意を発表。2012年以来、約6年ぶりに古巣へ復帰することになりました。
会見でイチローは「マリナーズが必要としていること、その力になれるのであれば何でもやりたい」とその意気込みを語り、さらに「イチメーター」で知られるマリナーズファンのエイミー・フランツさんをはじめ、日米の野球ファンから早くも歓喜の声が挙がっています。
2001年に移籍して以来、12年まで在籍したマリナーズでイチローは数々の功績を残してきました。だからこそイチローはシアトルのファンに愛されてきましたが、そんなイチローのマリナーズ時代に残した偉業を改めて振り返ってみましょう。
イチローの残した偉業その1:新人ながらMVP&首位打者獲得(2001年)
2000年オフに日本人初となるポスティングシステムを利用してマリナーズへの移籍を果たしたイチロー。日本時代に史上最長となる7年連続の首位打者に輝くなどの実績を残していましたが、メジャーリーグで通用するかが疑問視され、アメリカ人ジャーナリストのロバート・ホワイティングはイチローがメジャーで通用しないと断言するほどでした。
しかし、イチローは翌2001年の開幕戦から出場すると、日本時代と変わらぬバットコントロールでヒットを量産。最終的には打率.350、8本塁打、69打点、56盗塁をマークして、新人ながらMVP&首位打者など6つのタイトルを獲得。242安打を放ち、1930年のビル・テリーが記録した新人最多安打記録も更新しました。
イチローの活躍にマリナーズも引っ張られる形で連戦連勝。メジャータイ記録となるシーズン116勝を挙げて地区優勝を飾り、シアトルのファンからもイチローは愛される存在となりました。
イチローの残した偉業その2:シーズン安打記録更新(2004年)
メジャー4年目となった2004年、イチローは4月こそ打率.255と今一つでしたが、5月からエンジンがかかり、日米通算2000本安打を達成。その後もイチローの安打のペースは衰えず、1920年にジョージ・シスラーが記録したシーズン安打257本の更新が期待されるようになりました。
そして迎えた10月1日の対レンジャース戦。イチローは第1打席でレフト前へヒットを放ち、シスラーの記録に並ぶと、第2打席でセンター前ヒットを放って84年ぶりとなる新記録を達成。本拠地セーフコ・フィールドはイチローの偉業を讃えてか試合途中ながら花火が打ち上がり、チームメイトはベンチから総出でイチローを囲み、祝福しました。
この感動的な演出に普段クールなイチローも塁上でニッコリと笑顔に。日本の安打製造機が名実ともに世界の安打製造機になった瞬間でした。
イチローの残した偉業その3:オールスターで日本人初MVP獲得(2007年)
日本のプロ野球と同様、メジャーリーグでも一流選手のステイタスとなっているのがオールスターゲームへの出場。イチローは2001年から毎年選ばれていましたが、ハイライトとなったのは7回目の出場となったこの年のオールスターでしょう。
5回の表に迎えた第3打席。イチローは相手投手クリス・ヤングが投じた初球を捕らえると打球はライトへ高々と上がりフェンスに直撃。守備がもたついている間にイチローは俊足を飛ばしてそのままホームイン。オールスター史上初となるランニングホームランを達成しました。
この一打が決め手となり、イチローは日本人として史上初となるオールスターMVPを獲得。大舞台にも強いことを実証しました。
2018年、マリナーズでイチローが再び輝く
上に紹介した以外でもアメリカンリーグ記録となる45連続盗塁成功(2007年)や史上最短となる9シーズンでの通算2000本安打達成(2009年)など数々の偉業を成し遂げてきたイチロー。44歳で迎える今季もかつてのようなプレーを見せることができるのでしょうか…今季のイチローからは目が離せませんね。