春のG1戦線に向けて、勝ち馬たちの今後に注目!

3月も間近に迫り、いよいよ春のG1レースが目前にまで迫ってきた日本競馬界。年明け直後を休養に充て、英気を養っていた馬たちも復帰してきますが、一方であえてこの時期にレースに出走し、実績を積み上げてきた馬たちもいます。
 

そんな馬たちが出走する冬場のレースの中にはその後、活躍馬が多く現れるというレースがあります。マニアックな競馬ファンの中ではいつしか「出世レース」と呼ばれるようになり、勝ち馬をはじめとした出走馬のその後が注目されます。
 

そんな知る人ぞ知る1~2月の出世レースをここで紹介します。
 

若駒S(3歳OP・京都芝2000m)

2016年のダービーだけでなく、若駒Sでも親子制覇を果たしたマカヒキ(筆者撮影)

この時期の出世レースで断トツに多いのは3歳馬限定戦。春のクラシック出走に向けて本賞金を積み重ねておきたいために、デビューが秋以降にずれ込んだ馬は続々と出走しますが、その中でも出世レースと呼び声高いのがこの若駒Sです。
 

後の三冠馬ディープインパクト(05年)がデビュー2戦目で制したことで注目されるようになったレースですが、08~17年の勝ち馬だけでも後の重賞馬が4頭。しかも16年の勝ち馬マカヒキは父ディープインパクトと同様にダービーを制しています。
 

つばき賞(3歳500万下・京都芝1800m)

2017年の勝ち馬、ファンディーナは次走でフラワーCを制覇している(筆者撮影)

この時期の3歳限定の中距離戦線は素質馬が集まりやすい傾向がありますが、近年注目されているのがつばき賞。以前からトゥザヴィクトリー(99年)などの実力馬を輩出してきましたが、2010年以降はその傾向が顕著に。10年~17年の連対馬計16頭のうち、後に重賞を勝利した馬は17年の勝ち馬ファンディーナをはじめ、なんと9頭もいます。
 

そのうち約半数の5頭は古馬の重賞を制しているため、3歳時のみならず、古馬になってからも追いかけるのがオススメです。
 

ヒヤシンスS(3歳OP・東京ダート1600m)

ヒヤシンスSを勝利した1年後のフェブラリーSを制したゴールドドリーム(筆者撮影)

ヒヤシンスSが開催される日のメインレースはダートG1のフェブラリーS。そのため、前座扱いされてしまいますが、3歳馬にとって貴重なダートのOPレースということもあり、毎年のように豪華なメンバーが集まります。
 

過去10年の勝ち馬のうち、サクセスブロッケン(08年)とゴールドドリーム(16年)が翌年のフェブラリーSを制するなど、まさに「プチ・フェブラリーS」と言っても過言ではない一戦。今年、このレースを制したスマハマも、来年のフェブラリーSでは主役として出走しているかもしれませんよ。
 

羅生門S(4歳以上1600万下・京都ダート1400m)

2013年の2着馬スノードラゴンは翌年のスプリンターズSで大穴を開けることに(筆者撮影)

まだ寒い1~2月の古馬の条件戦は芝の発育状況も相まって、ダート戦が中心に。中でも出世レースとして競馬ファンから密かな熱視線を送られているのが今年、ルグランフリソンが制した羅生門Sです。
 

ダート界で頂点に上り詰める馬は勝ち始めると連勝する傾向がありますが、羅生門Sの場合は勝ち馬よりも2着馬にも注目を。過去5年でも13年の2着馬スノードラゴンは後にスプリンターズSを制し、15年の2着馬タガノトネールも16年に武蔵野Sを制して重賞勝ち馬の仲間入りを果たしています。いずれも重賞制覇時は伏兵での一発だっただけに人気薄でこそ狙ってみましょう。
 

アクアマリンS(4歳以上1600万下・中山芝1200m)

アクアマリンS制覇から7ヵ月後にはセントウルSを制したファインニードル(筆者撮影)

2月の終わりごろから始まる中山開催と言えば、弥生賞やスプリングSなど、翌月に行われるG1、皐月賞に向けてのステップレースが多く組まれていますが、春のスプリント王決定戦である高松宮記念出走を目指す素質馬たちが目指すレースとしては「アクアマリンS」という条件戦が組まれています。
 

このレースから経由して直に高松宮記念を制した馬こそ出ていませんが、過去5年の連対馬達を見るとスマートオリオン(14年1着)やネロ(15年2着)、そして17年にこのレースを勝ったファインニードルなど、後に1200mの重賞を制した馬たちが続々と登場。今年の勝ち馬レジーナフォルテにも期待が集まります。
 

調べてみると、あらゆる条件で生まれている出世レースたち。今年の勝ち馬たちの今後に期待すると、おいしい馬券にありつけるかもしれませんよ。