日本では芸術の季節といえば秋ですが、香港では春。なぜなら毎年この時期に「香港アートマンス」が開催されるから。アート好きな人ならピンとくると思いますが、これは国際的なイベント。約1ヶ月に渡り、世界各国の芸術プログラムから地元コミュニティによる香港愛溢れるユニークな作品まで、多岐にわたるアートが街中に溢れます。
 

キックオフは毎年恒例の「香港藝術節(HKAF)」

1ヶ月に渡り、街中がアート一色になる「香港アートマンス」。期間中は大小さまざまなイベントがあちこちで開催されますが、キックオフとなるのは、今年で46回目を迎える「香港藝術節(Hong Kong Arts Festival (HKAF))」。アメリカン・バレエ・シアターの「ホイップクリーム」や英国国立劇場の「夜中に犬に起こった奇妙な事件」をはじめ、香港内外から1,700人を超えるアーティストが130公演を行います。


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■香港藝術節(Hong Kong Arts Festival (HKAF))
開催期間:2月23日(金)~3月24日(土)
場所:演目・席によって異なる
https://www.hk.artsfestival.org/en/

アメリカン・バレエ・シアターの「ホイップクリーム」©Gene Schiavone


 

いわずと知れた世界的なイベント「アート・バーゼル香港」

「アート・バーゼル香港」は、アートファンならずとも一度は耳にしたことがあるはず。そんな世界的に有名な国際アートフェアが香港に上陸するのも今年で6回目となります。香港島の香港コンベンション&エキシビションセンターに、今年は32の国と地域から248のギャラリーが一堂に会します。近代美術の傑作から最新モダンアートまで、目利きによって選び抜かれた名作の数々をぜひその目で確かめて。


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■第6回アート・バーゼル香港
開催期間:3月29日(木)~3月31日(土)
場所:香港コンベンション&エキシビションセンター
 https://www.artbasel.com/hong-kong 

昨年も大盛況だった「アートバーゼル香港」©Art Basel


 

過去最大のスケールで展開「アート・セントラル香港」

香港でアートなエリアといえばやはり香港島の中環(セントラル)。歴史とモダンが混在する街並みは、歩いているだけで気分が上がります。そんな味わい深いエリアで開催される注目イベントが、ハーバーフロント・イベントスペースで行われる「アート・セントラル香港」。今年は初参加の30ギャラリーを含む100以上の海外ギャラリーが参加し、うち75%以上がアジアパシフィックからだとか。今年で4回目を迎えるイベントですが、今回のスケールは過去最大! インタラクティブ展示、パフォーマンス、パネルディスカッションを含む様々なイベントはどれも一見の価値有りです!


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■アート・セントラル香港
開催期間:3月27日(火)から4月1日(日)
     ※3月26日(月)にはVIPプレビューと開会イベントを開催
場所:香港島・セントラルのハーバーフロント・イベントスペース
http://artcentralhongkong.com/ 

立ち寄りやすい立地も魅力 ©Flowers Gallery

 

街歩きをしながら楽しみたいローカルアート

ここ数年、「香港アートは下町にあり!」と言っても過言ではありません。


下町の代表格、九龍半島の深水埗(シャムスイポー)は、香港のアイデンティティを感じるアートエリアのひとつ。街を歩けば、各商店のシャッターに店の歴史を物語るような10のアートが目に飛び込んできます。これは、香港青年藝術協会が主催するコミュニティアートプロジェクト「HK Urban Canvas」が、地元の有能なアーティストや学生と協力し、制作したもの。街歩きの傍ら楽しむのも良いですが、3月下旬から4月上旬の週末には、そのアートや地域をめぐる無料のガイドツアーが開催されるので、参加してみるのもおすすめです。


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■深水埗ガイドツアー
開催:3月下旬~4月上旬
場所:深水埗エリア
※ガイドツアーは中国語。詳細はFacebookの@HKUrbanCanvasをチェック!

若手アーティストの香港魂を感じる下町のシャッターアート ©HK Urban Canvas


 

変化が楽しい、現在発展中の2つのアートエリア

深水埗に続き、注目を集めているのが、黄竹坑(ウォンチュクハン)と火炭(フォータン)の2つのエリア。
 

黄竹坑のある香港島の南側は2016年末にMTR南港線が開通したこともあり、香港のアートハブとして発展しています。3月29日(木)には、「South Island Art Day」が開催され、16のアートギャラリーやアートスタジオが解放され、エキシビションやパフォーマンスが開催されます。

※詳細はwww.sicd.com.hkをチェック!


一方、通常の観光ではあまり縁のない、新界(ニューテリトリー)にも新しい風が吹き始めています。それが、火炭エリアのアート地区。ここは、本来工業地帯でしたが、2000年以降、家賃が手ごろになったことから、活気ある芸術的な街へと変貌をとげてきました。陶芸、彫刻、中国書画から現代アートまで、常に興味深い作品を見ることができるほか、3月31日(土)には、「Fotan Open Studios」が開催され、地元のアーティストによるワークショップ等が行われます。

※詳細はwww.fotanstudios.orgをチェック!

古い工業ビルを改装した黄竹坑の「Blindspot Gallery」

クリエイターらが集う火炭エリア


 

おなじみのアートスポットもお見逃しなく!

香港アートマンス期間中は、PMQ、フリンジクラブといった、おなじみのアート施設をはじめ、アート色の強いホテルや、「K11」や「パシフィックプレイス」といったショッピングモールでも、イベントが盛りだくさんです。
 

中でも今年初開催となる「Harbour Arts Sculpture Park」は必見! 森美術館館長の南條史生氏と、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツのアートディクレクターTim Marlow氏が共同キュレーターを務める本イベントでは、香港島セントラルからワンチャイにかけてのウォーターフロントに香港内外の現代美術作家の彫刻作品が18点展示されます。開催期間は2月22日(木)から4月11日(水)まで。ヴィクトリア・ハーバーを背景に並ぶ作品群は最高にフォトジェニックです。


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■香港アートマンス
http://www.DiscoverHongKong.com/jp/see-do/events-festivals/highlight-events/hong-kong-arts-month.jsp 

※香港アートマンスのイベントは、ほぼ全て各ウェブサイトからチケットが購入できます。

香港のアートスポットとしておなじみの「PMQ」