神奈川県内のキリングループが2018年度事業方針を発表

2018年1月25日、横浜・神奈川に拠点を置くキリングループ各社の2018年度の事業方針合同説明会が開催された。各社の代表が2017年度の振り返りと2018年度の事業方針を発表した。キリンビール横浜支社では、「一番搾り」を中心に、新ジャンルを再生し、ビール類計でのシェアアップを目指す方向性を示した。

 

「一番搾り」と新ジャンルを軸にビール類計でのシェアアップを

キリンビール横浜支社の藤本省三支社長は、2017年の営業方針について次のように振り返った。

2018年度の事業方針などを発表する、キリンビール横浜支社 藤本省三支社長
2018年度の事業方針などを発表する、キリンビール横浜支社 藤本省三支社長
  • 2017年9月からフルリニューアルした「一番搾り」について、特に缶の売り上げが前年対比1割増と堅調に推移しており、リニューアルが成功したといえる
  • 首都圏で展開した1台で4種類のクラフトビールが提供できる「タップ・マルシェ」は、取り扱い店が目標としていた1000店を大きく突破
  • 新ジャンル(ビール類飲料、第三のビール)のブランド「のどごし」については、夏季の天候不順や改正酒税法などの影響で、販売数量が前年を下回り、課題を残す結果に
  • 一番搾り製法を採用したノンアルコール・ビールテイスト飲料「零ICHI(ゼロイチ)」などのノンアルコール飲料、RTD(=Ready to Drinkの略。「氷結」「キリン本搾り チューハイ」といった栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料)、洋酒カテゴリは伸長

 

「一番搾り 横浜づくり」は4月17日に発売開始予定

「一番搾り 横浜づくり」は2018年4月17日に発売を予定(左、画像は現行のパッケージ)。2017年9月のフルリニューアルで特に缶が好調の「一番搾り」(右)(2018年1月25日撮影)
「一番搾り 横浜づくり」は2018年4月17日に発売を予定(左、画像は現行のパッケージ)。2017年9月のフルリニューアルで特に缶が好調の「一番搾り」(右)(2018年1月25日撮影)

キリンビール横浜工場で製造している「一番搾り 横浜づくり」は3年目を迎え、2018年は4月17日(火)の発売開始を予定している。「『横浜づくり』は、地域の誇りを共有し、お客様との絆を育む商品として、ウォークラリーイベントやビール電車など、様々な『コトイベント』を実施。また、2017年は当社創立110周年ということで、記念イベント等も開催いたしました。2018年も『仲間と気楽に語り合いながら、自分スタイルでゆっくりじっくり楽しむ一番搾り』を商品コンセプトに、たっぷりの麦芽のうまみとレイトホップ(=麦汁煮沸工程の終了間際にホップを投入する製法)による爽快な香りとが調和した、横浜の浜風を感じるような、すっきりとした爽やかな味わいをめざします。パッケージも一番搾りの品質感を持ちながら、地域のこだわりや固有性が感じられる、今だけの特別感のあるデザインといたします」(藤本支社長)
 

「のどごし STRONG」「本麒麟」投入で新ジャンルの再成長を

「のどごし STRONG」はアルコール度数7%で、ガツンと来る爽快な飲み口(2018年1月25日撮影)
「のどごし STRONG」はアルコール度数7%で、ガツンと来る爽快な飲み口(2018年1月25日撮影)

新ジャンルの再成長に向けては、「のどごし」ブランドの新商品となる「のどごし STRONG」の全国発売を1月23日よりスタートした。アルコール度数7%(「のどごし<生>」は5%)で、藤本支社長は「“酔い”と”ビールのうまさ”を求めるお客様向けで、消費者の財布にやさしい、手ごろな価格帯の商品」と説明する。

2018年3月に発売開始予定の「本麒麟(ほんきりん)」(右)は赤いパッケージが印象的。ドイツ産ホップの爽やかで上質な苦味が特徴(2018年1月25日撮影)
2018年3月に発売開始予定の「本麒麟(ほんきりん)」(右)は赤いパッケージが印象的。ドイツ産ホップの爽やかで上質な苦味が特徴(2018年1月25日撮影)

合わせて、新ジャンルの新ブランド「本麒麟(ほんきりん)」を3月に発売予定。原料にドイツ産ホップを使用し、低温熟成の期間を長くした独自の製法で製造するという。「高品質でありながら、手ごろな価格を求めるお客様へ向けた商品。爽やかで上質な苦味が特徴で、ビールに近い味わい」と、藤本支社長は質の高さをアピールする。
 

ビール定義の変更、酒税一本化に対応

2018年4月からは、ビールの定義が変更され、果実や香辛料などこれまで認められていなかった原料の使用が可能となる。1台で4種類のクラフトビールが提供できる「タップ・マルシェ」を全国展開(目標6000店)するとともに、ビール定義拡大に合わせたチャレンジングな商品の発売も予定しているという。「2017年の経験から、クラフトビールはシネコンの売店、客単価がさほど高くない立ち呑み店、寿司などを提供する和食店など、これまで開拓してこなかったジャンルの店舗に置いてみると売れ行きが良かった、という結果が出ました。あまり先入観を持たず、多様な楽しみ方を提案できれば」(藤本支社長)
 

2026年には、ビール、発泡酒、新ジャンルなどのビール類にかかる酒税が段階的に一本化されるため、土台となる主力ブランドの強化は不可欠。「ビール類計でのシェアアップを目指したい」と、藤本支社長は意気込む。2018年度のビール類の販売量は前年比0.3%増の1億2千880万ケースを目指す。
 

2019年ラグビーW杯をフックに「ハイネケン」をPR

日本で発売されている「ハイネケン」はすべてキリンビール横浜工場で製造しているとのこと。ラグビーW杯の試合が行われるスタジアムのファンゾーンでは、オフィシャルビールとして「ハイネケン」が販売される(2018年1月25日撮影)
日本で発売されている「ハイネケン」はすべてキリンビール横浜工場で製造しているとのこと。ラグビーW杯の試合が行われるスタジアムのファンゾーンでは、オフィシャルビールとして「ハイネケン」が販売される(2018年1月25日撮影)

また、藤本支社長は横浜市などで試合が行われる2019年のラグビーW杯のワールドワイドパートナーが「ハイネケン」であることについてふれ、「日本で販売しているハイネケンはすべて横浜工場で製造しています。ラグビーW杯をフックとしたハイネケン・キリンの取り組み、横浜・新横浜を中心として、ラグビーとハイネケン、そしてキリンをつなげていく活動を展開したいと考えております」と、世界中からファンが訪れるスポーツイベントに期待を寄せる。
 

URL:キリンビール横浜工場
URL:キリン


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URL:オールアバウト公式ガイドブログ「横浜ウォッチャー」


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