23日に最後のお別れをしてきたばかり
20日、ソチ五輪のスピードスケート代表選手でした住吉都さん(享年30歳)のが亡くなったとのニュースがありました。
突然の訃報に衝撃が残る24日、平昌五輪へ派遣される日本代表選手団の結団式の後、住吉さんと信州大の同級生だった小平奈緒選手と、住吉さんへ指導経験のある結城匡啓コーチが、メディア陣の取材に応じてくれました。
小平選手と結城コーチは、23日に住吉さんのご両親の許可を得て、最後のお別れをしてきたといいます。
「お互いに高めあいながらスケートをしてきました」
住吉さんとは信州大の入試の時から知っており、「私は大学受験落ちたら人生決まってしまうと緊張していたのですが、住吉には『やるしかないんだ』と言っていました。信州大に入ってからお互いに高めあいながらスケートをしてきました」と振り返り、「大学時代に一緒にやってきた、一番近かった。一緒にやってきた選手がこういう形になり信じられない」と涙ながらに話しました。
小平選手と住吉さんは正月明けに一緒に食事をしたと言いますが、「その時はすごく前向きで、スケートのことを学ぼうというような様子で、彼女はニコニコ笑って聞いていてくれました」とし、「スケートに一所懸命な姿が頭から離れない」と打ち明けました。
住吉さんのご両親からは「都の分までがんばって」と言われたとのことで、「しっかり、自分の力を発揮して、スケートが好きであるという気持ちを皆さんに見てもらいたい」と決意を述べていました。
結城コーチ「住吉のために弁護したい」
結城コーチは、最近は調子が上がらず、体調不良などもあって悩んでいたということは知っていたとしながら、「住吉の気持ちを僕が100%わかりませんが、これだけは住吉のために弁護したいのですが、スケートで、調子があがらないからということではないです。スケートがだめで、というそんな負けた気持ちではない、ということをご理解いただきたいです」と話していました。
結城コーチは小平選手について、「(気持ちの整理に)少し時間がかかるのかなと思います。正直、スタートラインに立つまでにどうかなと思います」と述べていました。