北米国際自動車ショーは次期モデルの見本市
2018年1月14日のプレスデーを皮切りに開催されているから「北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)2018」において、レクサスがクロスオーバーのコンセプトカー「Lexus LF-1 Limitless」をワールドプレミアした。
デトロイトモーターショーは、近年自動車業界でも存在感を増している世界最大級の家電見本市「CES」の後に開催されることもあり、各自動車メーカーのトップが「CES」でブリーフィングを行う傾向がある。
それでも、モーターショーのトップを飾るデトロイトモーターショーでは、多数のコンセプトカーが出展するなど、次期モデルの見本市としての地位は健在だ。
さて、レクサスが世界初公開したフラッグシップ・クロスオーバーSUVという位置づけの「Lexus LF-1 Limitless」は、世界的に人気が高まっている高級SUV市場の先駆者(トヨタ・ハリアーやレクサスRX)として、多様化するニーズやライフスタイルに対し、新しいラグジュアリーの方向性を提案するとしている。
PHV、EVなど多彩なパワートレーンを想定
レクサスでは2025年頃までに、グローバルに展開する全てのモデルを電動専用車、電動グレード設定車とすることを見据えていて、「Lexus LF-1 Limitless」は従来のガソリンエンジンやハイブリッドに加えて、プラグインハイブリッド(PHV)、さらには電気(EV)や燃料電池(FCV)を含めたパワートレーンの搭載を想定しているという。
また、「Lexus LF-1 Limitless」はデザインだけでなく、自動運転技術を搭載するコンセプトカーという点で技術面の提案も注目に値する。
自動運転では、GMが先日、世界初と見込まれる2019年にレベル4(完全自動運転のレベル)を目指すと発表したが、「Lexus LF-1 Limitless」では、目的地までの運転操作を車両側が担うショーファーモードを搭載。
ナビに時間の概念を導入し、車両や交通の状況に応じた判断により、休憩やレストランの提案、ホテルの予約などを可能とした4Dナビゲーションシステムを搭載するという。単なる自動運転ではなく、より快適なVIPのための快適な移動手段を目指しているといっていいだろう。