完成披露試写会に参加した(左から)岸谷五朗、古谷一行、織田裕二、松島菜々子、権野元監督

テーマを徹底的に掘り下げ、大人のドラマを骨太に、圧倒的なスケール感でつくり続けているWOWOW。そのオリジナルドラマは視聴者からも、演じる俳優陣からも熱い支持を得ています。『監査役 野崎修平』はそんなWOWOWならではの強みや面白さをギュッと濃縮した濃厚な快作、114日(日)夜10時にスタートします。
 

舞台は1990年代も終わるころ、虚飾と虚像のバブルが崩壊した時代、それでも富へとなびく人間の不正が渦巻くなか、監査役として登場するのが、全くなびかない銀行員・野崎修平。演じるのは、対峙する力強い演技が年齢とともに深みを増す織田裕二。全8回を全力で叫び続ける主人公の魂と怒涛の展開にクギヅケ間違いなしです。
 

クギヅケ度120%、『監査役 野崎修平』のここがすごい!

完成披露試写会で『監査役 野崎修平』を一足早く視聴した筆者が考える、見どころをご紹介します。
 

1.ドラマファン納得の贅沢なキャスティング

対峙するシーンが多い社会派ドラマにおいて、緊張感を持続し、視聴者の集中力をグッと引き付けるためには、白熱の演技は欠かせません。鬼気迫る世界観を見せたキャストは豪華で贅沢。ふてぶてしさマックスで不敵に笑う専務役の岸谷五朗と、上昇志向の強い女性支店長をクールに演じた松嶋菜々子は2話からの登場。貫禄の頭取に古谷一行、主人公と因縁の関係となるユースケ・サンタマリアのほか、光石研、甲本雅裕、駿河太郎、小市慢太郎、松尾諭、瀧本美織も、駆け引きあり、裏切りありの激しい闘いを盛り上げます。
 

2.経済ドラマの醍醐味を堪能

台詞の多さに加え、その専門性に「なるほど」と感じることが多い経済ドラマ。法律の背後にある理念や銀行内部の仕事も垣間見え、視野が広がります。
 

3.大人たちの闘いと尋常ではない暴走も、みどころのひとつ

織田裕二のスイッチが効いています。メガネをかけてパソコンに向かうミドル世代の現実、荒っぽいメンバー相手に腰が引けながらも物申す勇気など、完全無欠ではない部分を見せながら、それでもなびかない信念、「じゃあどうすればいい」の問いに凛とこたえを持つ力強さは胸を打ちます。「きれいごとではない現実」を言い訳に富への暴走を続ける人間たちに、毅然と声を上げ続ける姿に「よし!」と心の中で連呼してしまいます。
 

信頼関係でうまれたチームと、利害関係でうまれた組織、そのコントラストにも注目。組織のほころびは、私たちの想像を超えて暴走、激しさを増す闘いに手に汗握ります。
 

4.時代の空気感を、ていねいに演出

社内のテレビ、パソコンといった家電や決裁印、人事、個人情報の管理など、こだわりの演出にも注目してください。
 

濃厚な完成披露試写会も大人流

織田裕二、岸谷五朗、古谷一行、松島菜々子、オーラ全開の俳優陣の登場に会場が沸いた完成試写会。WOWOWのドラマづくりへのこだわりや、バブル期のエピソードなど興味深い話が披露されました。ピカピカのオールバックにグリース6本を使うこともあったという岸谷五朗の話には、会場からは笑いが。練習する台詞の声が大きすぎると指摘を受けた織田裕二は首をかしげていましたが、その練習に他の出演者がどんどん参加していると権野元監督が明かし、現場の熱い雰囲気が伝わってきました。

114日(日)の第1話は無料放送、はたらくひと、はたらくひとを支えるひと、すべての大人に見てほしい傑作です。