レギュラーガソリンが140円台に
ガソリン価格がじわじわと上がっている。資源エネルギー庁によると、2017年10月のレギュラーガソリン(全国平均)の価格は、10月16日(以下、調査日)時点でリッターあたり135.5円だったが、そこから少しずつ上がり、11月13日時点で138.3円、11月20日時点で140.1円と140円台を突破した。
その後、12月に入ってからは141円台で推移していて、12月18日時点で141.5円。これは2016年12月26日時点の130.3円から10.2円ほど高くなっている。
なお、12月18日時点でハイオクガソリンは152.3円、軽油は119.5円とレギュラーガソリンと同様に昨年末よりも高止まりしている。12月25日時点でのレギュラーガソリン価格は141.7円、プレミアムガソリンは152.4円、軽油は119.6円。
ガソリン高は今後も続く!?
ガソリン高の背景は、OPEC(石油輸出国機構)の減産政策などが大きいようだが、さらに日本経済新聞の報道によると、27日の午前時点でドバイ原油が約2年7カ月ぶりとなる1バレル約64.20ドルという高値をつけたという。今後もさらにガソリンが高くなる可能性がある。
ガソリンの需要は、7、8月の夏の行楽シーズンについで、年末年始のドライブを控えた12月が高くなっていて、愛車で帰省や旅行などを計画している人や、クルマが足として欠かせない場合は痛手だ。さらに、年末年始はいろいろと出費も多くなるはずで、自衛手段を講じたいところ。
少しでもガソリン消費を抑える対策は?
ガソリンの消費量を減らすエコドライブ術は、皆さんご存じだと思うが、ここで再確認してみたい。
1: 余計な荷物をおろす
使わない趣味の道具や積みっぱなしのルーフボックスなどを下ろして、極力軽くする。スズキの開発陣はかつて「1部品1グラム削減」を掲げて軽量化を徹底追求してきたが、軽いほど燃費は有利になる。
2: タイヤの空気圧を確認
空気が抜けた自転車に乗ると漕ぐのがしんどくなるはずだが、クルマも同様。指定空気圧からわずかに高くすると(+0.1kgf/cm2程度でいい)燃費もわずかでも高くなる可能性がある。
3: 暖機運転を抑制する
毎日乗っているなら不要。久しぶりに乗るのなら20秒もすれば十分だ。
4: 燃費で大きいのがアクセルの踏み方
アクセルをガバッと踏んで、ブレーキをガツンと踏むという運転方法は燃費を悪化させる。ふんわりアクセル(流れを妨げない程度)で加速し、なるべく一定でアクセルを踏む。苦手なら高速道路ではクルーズコントロールを使う手もあるだろう。
5: フューエル(燃料)カットを意識
前方に信号があったり、一時停止があったりするなどして、停止することが確実な場合、ブレーキで停まるというよりも、アクセルを戻して(離して)エンジンブレーキも積極的に使えば、余計な燃料を使わずにすむ。さらに、エンジン回転数が高い場合は、フューエルカット機構が作動し、燃料の供給を停止するため、無駄なガソリンを使わずにすむ。
6: 飛ばさない、渋滞に遭わない
渋滞に極力遭遇せず、高速道路では100km/h制限でも70〜80km/hくらいで一定巡航すればより燃費が伸びるはず(最低速度違反にも注意)。
ほかにも、エコドライブ術はいくつもあるだろうが、上記6つを意識するのとしないのでは、距離を重ねるほど差が出るはずだ。