カンタス航空、関西空港で10年ぶりの再就航

大阪(関西)からシドニーに向かうQF34初便に搭乗する利用客ら / 筆者撮影


オーストラリアのカンタス航空が、大阪(関西)-シドニー線を直行便として新規就航した。週3便での通年運航。当初は、冬スケジュールのみで運航する予定だったが、需要の高まりなどによって通年での運航に変更された。使用機材はエアバスA330-200型機またはA330-300型機で、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制。2018年3月24日までは関西とシドニーいずれも月・木・土曜日、同年3月26日からは月・水・土曜日の運航となる。

関西空港の37番ゲートを離れてシドニーに向けて出発するQF34初便 / 筆者撮影


カンタス航空の関西空港への就航は2007年に関西-ケアンズ線を運休して以来10年ぶり。関西とオーストラリアを結ぶ直行便は、カンタス航空の子会社にあたるジェットスターが現在、関西-ケアンズ線を運航している。

QF34初便のビル・ラング機長(右)に記念の花束が贈呈された / 筆者撮影

関西空港での就航当日、37番ゲート前で就航記念セレモニーが実施された。リチャード・コート駐日オーストラリア大使、関西エアポートの山谷佳之代表取締役社長CEOらが出席し、関西からの初便となるQF34便のビル・ラング機長への花束贈呈、関係者によるテープカットなどが行われた。その後、初便の利用客が搭乗し、定刻の18時55分よりやや遅れて19時13分にシドニーへ向けて出発した。
 

治安面で安心、日本人旅行者の「オセアニア人気」

関西空港で2007年以来10年ぶりにカンタスの自社便が就航。初便の利用客が早速、チェックインのために長い列を作っていた / 筆者撮影

カンタス航空によると、オーストラリアを訪れる日本人観光客数が2015年から2016年にかけて23%も増加(※)し、滞在期間は長期化し、滞在中に消費する金額も増えているという。※オーストラリア政府観光局調べ(2015年/2016年)


また、2019年にラグビーのワールドカップ、2020年には東京でオリンピック・パラリンピックの開催が予定され、オーストラリアからの観光客も増えることも予想される。

リチャード・コート駐日オーストラリア大使(左から2人目)やカンタス航空の関係者らが出発ゲートの前に並んで記念撮影 / 筆者撮影

カンタス航空は、2015年8月に羽田-シドニー線と成田-ブリスベン線、2016年12月に成田-メルボルン線の直行便を就航。そして今回、関西からの便を再就航するなど、日本における就航ラッシュが続いている。


その他の航空会社では、JALが既存の成田-シドニー線に加え、2017年9月に成田-メルボルン線を開設。ANAは2015年12月に羽田-シドニー線を新規就航した。


同じオセアニアでは、ニュージーランド航空が既存路線の成田-オークランド線に加え、羽田-オークランド線を2017年7月に新規就航。関西-オークランド線も2016年から、ニュージーランドが夏季を迎える冬は週3便で季節運航している。2017年7月にはフィジー・エアウェイズの成田-ナンディ線も新規就航予定。

 出発ゲートの前には懐かしいカンタス航空の機体や時刻表などの写真パネルも展示されたいた / 筆者撮影

近年、欧米でのテロが続発し、日本人旅行者が渡航先として避ける傾向が見られる。その反面、治安面での懸念が少ないオセアニアの人気が高まっているため、就航ラッシュにつながっていると考えられる。関西からは、伊丹もしくは関西から羽田経由での利用も便利だが、ツアーの利用客を中心に直行便の人気は高く、今回の就航を後押しした形だ。


【関連リンク】

カンタス航空 (日本語)