的中させて年を越したい…有馬記念の見方・楽しみ方は?

早いもので、もう間もなく2017年が終わります。『有馬記念』を的中させて1年を締めくくりたいという方も多いのではないでしょうか?
 

今年の有馬記念の見どころといえば、ファン投票1位『キタサンブラック』の引退レース。有馬記念は、昔から世相を表すと言われていますが、偶然にも今年の漢字は『北』でしたね。やはり『キタサンブラック』は花道を飾るのでしょうか?
 

今回は競馬専門紙・優馬でトラックマンとして活躍している『久光匡治さん』にインタビューしました。

久光さん
久光匡治さん

現在、ラジオ日本『土曜・日曜競馬実況中継』『中央競馬大作戦』、グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』に出演中。個人ブログ『好きこそものの上手なれ』も鋭意更新中。
 

久光さんと言えば時計班として調教時計を採る傍ら、想定班としても厩舎取材に出る業界でも稀な二刀流トラックマン。そんな久光さんは、今年の有馬記念をどう見ているのでしょうか?
 

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2017年のメンバーについて

――2017年、有馬記念に出走するメンバーはいかがですか?

久光 去年の覇者である『サトノダイヤモンド』や、ジャパンカップで好走した『レイデオロ』が出走しないのは少し寂しいですが、それでも多種多彩で面白いメンバーが揃ったと思います。

サトノダイヤモンド
2016年の覇者であるサトノダイヤモンドは出場しない(写真:伊藤 康夫/アフロ)

例えば、今年の天皇賞は史上最悪とも言える不良馬場で開催されました。それが原因で力を出せなかった馬などは必要以上に着順を落としているため、本来の実力よりも人気がない、というケースも起こりそうです。
 

中でも『ヤマカツエース』は、昨年の有馬記念でかなり良い競馬で4着した強い馬ですが、今年は、その天皇賞でリズムを崩したこともあり、ジャパンカップは案外な結果でした。ただ、昨年の有馬記念の内容は本当に良かったですし、今年も馬場など条件が噛み合えば巻き返しは十分に期待できると思います。
 

あとは『ミッキークイーン』や『ルージュバック』といった牝馬も面白いのではないかと思っています。前者は昨年も同じローテーションで5着に健闘していますし、後者は不思議と牡馬相手でしか重賞を勝っていない馬ですからね(笑)。
 

『キタサンブラック』が最後にどんなレースをするのか、というのも競馬ファンとしての純粋な楽しみです。先行するので脚質的に目標にされやすい立場ではありますが、その状況で他馬をどう迎え撃つのか、あるいはライバルたちの逆転があるのか、それを考えるだけでも、今年の有馬記念は楽しみしかありません。
 

オッズやパドックの見極め方とは?

――オッズに振り回されることがあるのですが、どのように見極めればよいのでしょうか。

久光 もちろん強い馬は人気になりますが、他にも、騎手や枠によってオッズが上下する場合もあります。ただ、基本的にオッズは人間が作っているもの。馬の実力と人気が見合っていない時もよくあります。僕の場合は、本命馬の候補が何頭かいたら、できるだけ人気がない方に本命を打ちたいといつも思ってたりしますね。

人気の理由を考える

どうしてこの人気なんだろう?と考えることが予想の幅を広げてくれると思います。単純にオッズを見比べるだけではなく、成績や枠、騎手などを見て、そのオッズの先を考えると面白いですよ。予想を重ねた上で人気が正当なものであればそのまま評価すればいいし、逆ならば今度は嫌う要素にもなります。オッズだけに左右されるのではなく、自分の予想の最後に、答え合わせをするような感覚でいいと僕は思いますね。
 

――パドックの見方は?

久光 これは「マイルール」を確立するしかないと思います。馬体を見て感じることは人それぞれで、自分が良いなと思っても周りから見ると、イマイチという時もあるはずです。馬体の見方はあくまでも主観が一番で、自分の目を信じるのが最初の一歩だと思います。

インタビュー

例えば、ある馬が太く見えた時は、その時のレース結果も合わせて覚えること。そんな時は全く走らない、などと記録しておくことが大事です。そして次に見た際に、その馬の馬体がシャープになっていて結果を残せていたとしたら、その馬は見た目がシャープな時の方が良い状態、という記録が刻まれます。こうして、成績が良い時と良くない時とで馬体などの比較をしていくことが重要です。パドックでぱっと馬を見て良い馬を選ぶというよりは、前走との比較をしながら不安要素やプラス材料を見つけるといった見方がいいと思いますね。
 

僕個人の意見としては、どの馬も出走している時点で状態は〇だと評価しています。その中で、たまにいる◎とか×などの馬を見逃さないようにする。そんな見方をしています。まずは予想があって、それを肯定するか否定するか、最後の微調整というイメージですかね。やっぱり肝心なのはしっかりとした予想!これが大前提です。
 

例年の有馬記念、傾向は?

――有馬記念の例年の傾向を教えてください。

枠順

久光 コース形態から考えると、やはり内枠は有利だと思います。最近の競馬ではハイペースはほとんどないですし、スローペースなら当然馬群が固まります。そうなる外を回らされる外枠はキツくなりますね。
 

2014年に好きな枠番を指名できるドラフト制で枠番抽選が行われたんです。その時は顕著に内枠から埋まっていきましたし、やはり各陣営の心理としても内枠は有利と感じているようです。ただ、内枠は距離のロスが少ない反面、前が詰まって終わりなんて展開も考えられるので、その点は馬の個性やジョッキーの腕も大事になってきますね。
 

■脚質

やはり先行馬は有利です。6回もコーナーを回る特異なコースですから、小回り向きの器用に走れる馬なら更に良いでしょうね。
 

■騎手

まずは馬のポテンシャルを考えて、次に、その馬に理想の競馬をさせられる騎手なのか。これを考えなくてはいけません。昨今の競馬は何はなくとも外国人騎手、なんてイメージも強いですが、やはり、それぞれの騎手と馬との相性をちゃんと精査したいですね。走るのはあくまで馬ですし、これは只でさえ難しいコースなだけに尚更でしょう。
 

1年の締めくくりだからこそ、好きな馬を選んで!

久光 心構えとしては、やっぱり自分の好きな馬を素直に応援して欲しいですね。ファン投票もして行われる、競馬ファンにとっては1年の競馬の集大成ですから、自分が信じた強い馬を選べばいいんです。
 

特に今年はキタサンブラックという核となる馬がいて、他馬がどうキタサンブラックを切り崩していくかという構図。ぱっと見でもチャンスのある馬は多いですし、そういう意味では本当に予想しがいがあります。本番まではまだまだ時間もありますし、ガッツリ予想して、自分の信じた本命馬を精一杯応援して欲しいですね。
 

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いかがだったでしょうか? 12月24日(日)に中山競馬場で開催される有馬記念に向けて、競馬専門紙・優馬トラックマン『久光匡治さん』にインタビューさせて頂きました。
 

後半はいよいよ予想をして頂きます!お楽しみに。
 

インタビュー・執筆したのは……

矢田部さん

矢田部 明子

工業高等専門学校で自動車のメカニズム、メンテナンスなど学ぶ。その知識と経験を活かしてクルマを運転する楽しさやクルマにまつわるメカニズムを解りやすく解説している。競馬のラジオ番組パーソナリティーを務めた経験から競馬にも造詣が深く、活動の幅を広げている。

https://allabout.co.jp/gm/gp/1759/library/