皇居乾通り、一年半ぶりの公開
12月2日(土)から10日(日)までの期間限定で、皇居乾(いぬい)通りの一般公開が開始された。
乾通りは、皇居北西部の乾門から宮内庁庁舎のほうに伸びる通りの呼称で、道の両側にサクラやモミジが多数植えられているが、普段は非公開。
平成26年に天皇陛下の傘寿を記念して、春季・秋季に公開したところ、好評だったため、27年秋季より恒例の行事となった。しかし、28年秋季と29年春季は、樹木更新工事のため公開が実施されず、今秋は一年半ぶりの公開となる。公開初日の2日午前に訪問してきたので、その様子をお伝えする。
見頃のモミジのほか冬桜も
乾通り公開の参観経路は、東京駅側の坂下門から入り、乾門に抜ける、一方通行だ。入門時間について「午前10時から午後2時30分まで」と宮内庁のホームページに記載されていたので、少し早めの9時過ぎに向かうと、すでにかなりの人数が集まっていた。
荷物検査とボディーチェックを受け、坂下門前で待機していると、30分繰り上げで、9時30分に開門された。
坂下門を入ると、左手奥に一般参賀や、国賓の来日に際しての会見等が行われる宮殿が垣間見え、さらに進むと宮内庁庁舎の前に出る。こうした、普段はなかなか間近で目にできない建物が見られるのも、乾通り公開の醍醐味だ。
さて、モミジはというと、木によってはすでに見頃を過ぎているものもあったが、多くは、ちょうど見頃を迎え、赤・黄に染まった木々をバックに写真を撮る人の姿も多く見受けられた。イロハモミジ、オオモミジ、野村モミジ、トウカエデなど、8種類70本のモミジのほか、冬桜が花を咲かせているのも見られた。
乾門の手前で参観経路は、乾門から退出するコースと、東御苑に向かうコースに分かれる。
いずれも一方通行のため、後戻りはできないが、乾門からいったん外に出ても、すぐ近くの北桔橋門(きたはねばしもん)で、再度、手荷物検査を受ければ、東御苑に入ることができる。東御苑も、乾通り同様、モミジの見頃を迎えている。
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■皇居乾通り一般公開
期間:12月2日(土)から10日(日)
時間:午前10時から午後2時30分まで