星野リゾートが都市型ホテル「OMO」を発表!来春、旭川と大塚に開業

星野リゾートは5日、都市観光ホテルのブランドとして新たに「OMO(おも)」を立ち上げることを発表しました。北海道・旭川、東京・大塚、大阪・新今宮などに開業する予定。その意図は?どんなホテルになるのでしょうか?

新ブランド「OMO」は大阪の新今宮駅にも展開予定

OMOブランドイメージ
OMO(おも)のブランドイメージ

星野リゾートは5日、都市観光ホテルのブランドとして新たに「OMO(おも)」を立ち上げることを発表しました。
 

OMOのブランドでは、星野リゾートが2017年4月から運営をしている北海道の旭川グランドホテルを2018年春に「星野リゾート OMO7 旭川(おもせぶん あさひかわ)」と改称して運営をするほか、同春には東京・大塚にも「星野リゾート OMO5 大塚(おもふぁいぶ おおつか)」を展開。さらに、大阪の新今宮駅前でもOMOブランドのホテルを開業する予定です。

OMO7 旭川
星野リゾート OMO7 旭川のイメージ
OMO5 大塚
星野リゾート OMO5 大塚のイメージ

 

ビジホを使う観光客をターゲットに「寝るだけでは終わらせない」ホテル

5日、星野リゾートの星野佳路代表らがプレス発表会で概要を説明。星野リゾートは、これまで星のや、リゾナーレ、界という3つのブランドを展開しており、OMOは第4のブランドとなります。OMOは、リゾート地ではなく都市部を中心とした立地で、観光を目的にして寝泊まりするためだけに中堅ビジネスホテルを使用していた顧客層をターゲットにした都市観光ホテルブランドとして全国各地での展開をしていくといいます。
 

ブランドの軸
OMOのブランドにある数字はサービスの幅を示すといいます。「OMO7」と称される旭川ではブライダルサービスや宴会場を抱えるなどサービスの幅が広いですが、大塚ではこうしたサービスはないため「OMO5」という名称になるようです

OMOのブランドコンセプトは「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」、ブランドミッションは「旅先をまるごと楽しむディープなご近所の魅力と、お茶目な仕掛け満載のホテルステイが、旅のテンションを盛り上げます」としています。
 

ホテル周辺の店舗と連携し「ひとつのリゾート地」を目指す

従来のビジネスホテルは、商用客をターゲットにサービスが設計され、アクセスが便利な駅前などに立地していました。一方、観光客をターゲットにしたOMOは「地元の方々が経営するレストランやギャラリー、ライブハウスなどがあり、その地域ならではのディープな魅力がある」と星野代表が説明する観光視点のロケーション(駅前から離れた立地の場合も)にホテルを開業。星野リゾートが得意としていた「何もない土地に魅力を作る」手法ではなく、OMOではホテル周辺にすでに存在する地域のディープな魅力を観光客に伝え、利用できるように店舗などと連携し、地域一帯が「ひとつのリゾート地」となることを目指すとしています。
 

500歩マップ
ディープな魅力を伝える取り組みとして、たとえば「星野リゾートOMO7 旭川」では、ホテルから500歩以内の街の魅力を伝える「500歩マップ」の配布などを行うとしています

OMOは「気軽な旅に嬉しいリーズナブルな価格」での提供になるとしており、観光客にとって新たな選択肢になりそうです。星野リゾートによると、予約受付は11月15日(水)開始する予定としています。
 

関連リンク

星野リゾート OMOオフィシャルサイト

新ブランド「OMO」プレスリリース

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • ここがヘンだよ、ニッポン企業

    「あれは全て私がやりました!」 わが社の“承認欲求モンスター”をどう扱うべきか?

  • ヒナタカの雑食系映画論

    実写ドラマ版『【推しの子】』絶賛レビュー! 齋藤飛鳥が完璧で究極の「星野アイ」だった理由

  • 世界を知れば日本が見える

    「民主主義の崩壊」兵庫県知事選、なぜ“陰謀論”が広まったのか。日本が「選挙×SNS」を対策できないワケ

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅