最終的には120km/hまで引き上げされる?
新東名高速道路は、2012年に開通する前から120km/hから140km/hでも安全に走れるように設計されているのでは?という声があった。
一方で、「高速道路=上限100km/h」というルールがなかなか変わらないのは、警察庁が首を縦に振らないからなのでは?という指摘もあったが、同庁は2016年3月、安全性が担保される新東名高速道路、東北自動車道の一部区間において一部上限を120km/hまで段階的に引き上げる方針を発表している。
今回、一部報道によると、新東名高速道路の新静岡〜森掛川ICにおいてまず110km/hまで引き上げる実証実験を行うことで、安全性などの確認をするようだ。
参照:新東名、最高速度110キロへ 11月1日から引き上げ
じつは、自動車メーカーの一部も警察庁の速度上限引き上げ方針に対してすでに反応していて、SUBARUの「アイサイト・ツーリングアシスト」では、車間距離を自動的に調整するACC(アダプティブクルーズコントロール)の上限を120km/h(メーター読みでは135km/h)まで引き上げている。これは、一部高速道路の速度上限引き上げに対応するもの。
「日本の高速道路の実態」に近づく第一歩
新東名高速道路や東北自動車道だけでなく、日本の高速道路の実態は100km/hで流れている区間ばかりではないというのが実態。速度上限引き上げの対象となるのは、110km/hなり120km/hなりの速度設計がされているのが条件とされている。
しかし、上記2つの高速道路(一部区間)だけでなく、交通の安全性を確保しながら、円滑の確保もそろそろ議論だけでなく実現化されるべきだろう。それは120km/hでなくても実態に即して110km/hでもいい。その第一歩になるのが新東名高速道の110km/h引き上げになるはずだ。