インスタ映えするスポットも!タイが国を挙げて女子旅をPRする理由

タイが国を挙げて「女子旅」キャンペーンを昨年から展開し、日本では今年6月、乃木坂46がタイ国観光大使に就任した。ショッピングやグルメをはじめ、リゾート、美容、文化などタイならではの魅力も多い。日本から飛行機で片道5、6時間で、直行便も増えている。

タイが国を挙げて女子旅PR、日本では乃木坂46が観光大使に

タイ国観光大使に就任した乃木坂46のメンバーとTAT副総裁シースダー・ワナピンヨーサック氏(写真:タイ国政府観光庁)

タイが、女性の旅行先として注目を集めている。タイ国政府観光庁(TAT)では、女性をターゲットにした旅行キャンペーンを昨年4月から世界展開でスタート。個人やグループなどでタイを訪れる女性旅行者向けにホテルやリゾート、美容、グルメなどタイの魅力を発信するとともに、タイでのイベントや割引、特典などを提供していて、今年も引き続き行われている。

 

TATによると、タイ訪問者の男女比が2013年は男性57%、女性43%だったところ、2015年にはほぼ半々に。訪問者数は男性がほぼ変わらない一方で、女性は2013年が約1100万人、2015年には約1400万人と増えている。一方、日本人はというと、全訪問者の約7割が男性という。

 

そこで、日本では今年6月、人気アイドルグループ「乃木坂46」がタイ国観光大使に就任。「こんなタイ、知らなかった。」のプロモーション動画をはじめ、全国の主要駅でポスターを掲示するなど、女子旅としてのタイの魅力をアピール中だ。

 

旅行会社が積極的に女子旅キャンペーン中

H.I.S.の女子旅特設ページ「タビジョ」では、タイにある女性向けのスポットを写真とともに紹介してツアーを販売している(H.I.S.ホームページより)

旅行会社では最近、若い女性をターゲットにしたタイの旅行ツアーを販売したり、ホームページでタイの魅力を紹介したりするなどの動きがある。

 

H.I.S. の「女子旅特集」ページでは、おすすめの商品として、「タイ最大の島でアジアンリゾートを満喫!」のキャッチでプーケット島6日間のツアーを販売。フォトジェニックなツアーを紹介する「タビジョ」ページでも、ツアーとともに、インスタグラムにアップしたくなるタイの観光スポットランキング、ゾウ観光やスパ体験の現地レポートを掲載する。

 

また、JTBでは、タイの現地レポートとして「女子旅でタイ旅行」のページがあり、JTBタイ支店のスタッフが情報発信している。内容は、空港から市内へのアクセス、駐在員おすすめのレストラン、タイ式マッサージやスパ、プーケット島やサムイ島といった人気リゾート地の気候や服装などを紹介している。

 

タイ女子旅の実体験レポート 北から南まで

タイ南部のリゾート地、クラビ。美しい海と空、白い砂浜が魅力で、シュノーケリングなどさまざまなアクティビティも体験できる。

筆者は今年だけで既に3回もタイを訪れ、今年7月にはタイでの女子旅のツアーに参加した。北部のチェンライでは北部料理や「真っ白なタイ寺院」で知られるワット・ロンクンを訪れ、チェンマイではタイ舞踊やタイ古式マッサージを体験。その後、南部の人気リゾート地クラビを訪れてマリンアクティビティも満喫した。

 

先の2回はバンコクのみの滞在で、王宮などタイが初めてならまず訪れる主要観光スポット、そしてショッピングが中心だった。今回、同じタイ料理でも北部と南部でまったく異なる味を実感したり、タイに昔から根付くさまざまな文化に触れたり、本格的な全身のタイ古式マッサージやリゾートでの滞在には身も心も癒された。国土が南北に長いタイならではでそれぞれの土地で持つ魅力が大きく違い、歴史あるタイという国の奥深さをさらに思い知らされた。

 
 

タイ北部チェンマイのレストラン「OHKAJHU」は自家菜園のオーガニック野菜を使った料理で、地元民や観光客で大人気。野菜が多い料理はヘルシーで、女性にとってもうれしい。

特に、女性旅行者の立場から、グルメ、文化、エステやスパ、リゾート、そしてショッピングと楽しむ要素が多いのはやはり楽しい。先に紹介したピンクの大きな像、おしゃれなカフェなども多く、行く度に新しい魅力が増えている。治安は主要な場所だと決して悪くなく、ナイトマーケットもおすすめ。なにより、タイ人の優しさに触れると、また訪れたくなるのが最大の魅力かもしれない。

 

日本からタイへは、東京や大阪などからバンコクへの直行便が毎日運航されている。最近、エアアジアXやスクートといったLCCも続々就航し、ますます手軽にタイへ行くことができる。

 

【関連サイト】

タイ国政府観光庁

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