夏休みに嬉しい値下げのニュースも
8月1日から、日常生活に欠かせない身近な商品が値上がりしたり、逆に値下がりしたりするものがあります。また年金制度が変わるなど家計に影響がありそうな法改正が施行されます。
国民年金を受けられる人が増える?
日本にはさまざまな年金制度がありますが、その一つに国民全員が加入を義務付けられている「老齢基礎年金」、いわゆる国民年金があります。この制度が変更になるとして、社会保険労務士の井戸美枝さんがAll Aboutの『2017年8月から国民年金の受給資格 納付期間が10年に』で解説をしています。
井戸さんによると、これまで老齢基礎年金を受け取るためには、原則として「保険料の納付済期間」「保険料免除期間」「合算対象期間」などを合わせた期間が25年以上(300月以上)必要だったといいます。
この受給資格を得るために必要な期間「受給資格期間」が、2017年8月1日から、25年から10年に短縮されます。改正年金機能強化法が成立し、8月1日に施行されるためです。
「厚生労働省の試算によると、現在無年金の高齢者のうち、約64万人(障害・遺族年金受給者を含めると約73.5万人)が老齢基礎年金の受給資格を得るとのこと。さまざまな事情で年金を受給できていない方にとって朗報です。
また、将来にわたっても年金の受給権が発生する人が増え、無年金の高齢者は少なくなると予想されています」
もちろん10年しか払わなくていいわけではなく、保険料を納める期間は長ければ長いほど受給額は多くなるので注意が必要です。また、9月の年金分から適用となるので、手元に入ってくるのは10月と考えた方が良さそうです。
原油安の影響でサーチャージも値下げ
原油安の影響による値下げもあるようです。
JALやANAは航空機の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を8月発券分から半額近く値下げすることを発表しています。海外の航空会社も同様に値下げを発表しているところもあり、夏休みの行楽シーズンに嬉しいニュースとなっています。
なお、ガソリン代も5月のGW頃よりは値下げされており、全国平均131円10銭となっています。
参照:
ガソリン3週連続値下がり 全国平均133円10銭(共同通信)
ガソリン3週連続値上がり 全国平均131円10銭(共同通信)
かつお節は値上げへ…10月までに各社が値上げ
一方、値上げが始まる商品もあります。かつお節やだしを展開するヤマキ(愛媛県伊予市)は8月1日出荷分からかつお節を値上げすることを発表しています。世界的な鰹需要の拡大と、国内水揚げの減少などが影響しているようです。
業界では同様の動きが見られており、7月31日には、にんべん(東京)が10月2日出荷分からかつお節や削り節などを10~25%程度値上げすると発表しています。