5月29日「エスニックの日」に合わせて発表!
エスニック文化や食の普及活動を行う「日本エスニック協会」は「この夏絶対流行する!エスニック食ランキング」の結果を発表しました。
同協会は、5月の「5」をアルファベットの「S(エス)」、29日の「29(ニック)」という語呂に合わせて、5月29日を「エスニックの日」としています。この「エスニックの日」に合わせて、2016年からランキングを発表しています。
1位はインドの炊き込みごはん「ビリヤニ」
ランキングは、2017年5月9日(火)〜5月11日(金)に実施した、同協会の協会員100名を対象とした調査をもとに流行を予測し、作られました。ランキングの結果は以下の通り。
■第1位 ビリヤニ(インド)
インドの炊き込みごはんと称される国民食。スパイスの香りと上品な香りあるバスマティライス(長粒種)が調和し、旨味となっています。調理法は大きく2つありますが、地域性や宗教の違いでも、調理法や使用する具材が変わるといい、イスラム教徒の人たちは、チキンやラム肉を使用したビリヤニ、ベジタリアンが多いインドの南部地方では野菜のビリヤニが人気といいます。
■第2位 フムス(中東)
セレブやモデルの美容フードとしても注目の中東料理。フムス(=ホモス、フンムス)は、「メゼ」と呼ばれる中東料理の前菜を代表する一品で、ひよこ豆とタヒーニ(中東の練りごま)、オリーブオイルなどをペースト状にしたもの。野菜やピタといわれる丸いパンにつけて食べます。同協会によると、最近はフムスが提供される店舗が増えているようです。
■第3位 バクテー(マレーシア/シンガポール)
マレーシアやシンガポールの医食同源の漢方スープといわれています。漢方スープで豚肉を煮こんだ料理で、やわらかな豚肉、スープは豚肉のうま味がしみだし、ほんのり甘めで、漢方臭さはあまりなく、日本人にも食べやすい味だと同協会は説明しています。10種類近い漢方やニンニクを使うため、食後はぽかぽか体が温まり、滋養強壮に効果があるといわれています。
現地で食べた味を求めている人が増えている?
13日は、ランキングにノミネートされた料理が試食できる「エスニックトレンド発表会」が都内で開催されました。発表会では、協会のアンバサダーである伊能すみ子さんが登場し、料理や食文化について、解説しました。
伊能さんは、「今年のランキング上位の顔ぶれを見ると、都内に専門店がいくつか出てきたことが大きいと思われます。また、LCCの普及などにより、気軽に海外旅行に行く人が増え、現地で食べた味を求めて、そういった国内の専門店に足を運ぶのではないでしょうか」と総括しました。