曇り空の隙間から顔を見せて!ストロベリームーンとは

ストロベリームーン
2016年6月20日の月(写真:fox / PIXTA)

梅雨入りしたばかりではありますが、2017年は6月9日(金)、赤みがかった色が特徴の満月「ストロベリームーン」が見ることができそうです。
 

なぜストロベリームーンと呼ばれるのでしょうか。そして、なぜ月が赤く見えるのでしょうか。これに関して、暦文化研究家の景山えりか氏がAll Aboutの『初夏の赤い満月「ストロベリームーン」を見よう』で解説をしています。
 

6月の満月とイチゴの関係

■ネイティブ・アメリカンは12回の満月に名前をつけた

ネイティブ・アメリカンは、1年のうちに12回現れる満月を大自然や人間のいとなみの節目として考え、季節に応じてそれぞれの満月に名称をつけたといいます。やがてその満月の名称は、ヨーロッパからの移住者へ伝わり、英語の名称に変わっていきました。
 

■6月の満月は「ストロベリームーン」

この中で、6月の満月、もしくは初夏の赤みがかった満月を指すのが「ストロベリームーン(Strawberry Moon)」です。日本では冬~春のイメージが強いイチゴですが、景山氏によると、イチゴの本来の旬は初夏で、俳句では実は夏の季語となっているのだといいます。
 

こうしてネイティブ・アメリカンが、初夏の収穫物であるイチゴと6月の満月を結びつけたわけですが、もう一つ結びつける要因となったのが、イチゴと満月に共通する「赤色」にあると考えられます。
 

それでは、なぜ初夏の月は赤くなるのでしょうか。
 

夏至の日に近い満月が赤く見える理由

moon

■夏至の頃の太陽と月の位置

どの季節でも満月になるのは、地球を真ん中にして月が太陽の反対側にいるときです。つまり、太陽の高さと満月の高さは逆の関係となります。

日本を含む北半球では、太陽の高さは夏に高く、冬に低くなるので、満月の高さは夏に低く、冬に高くなります。さらに、1年のうちで太陽の南中高度がもっとも高くなる夏至の頃の満月は、真南に昇ったときでも地平線に近くなるのです。
 

「たとえば東京の場合。6月の満月(夏至に近い満月)の高さは、南の空高く昇ったときでも、地平線から30度くらいです。ひじを曲げずに、腕をまっすぐに伸ばした状態で空に向けたげんこつの大きさが約10度ですから、地平線からげんこつ3つ分ほどの高さを想像すれば、月の高さがかなり低いことがわかるでしょう」(景山氏)

なお、12月の満月(冬至に近い満月)の高さは80度超えで、天頂付近まで昇るのだといいます。
 

■赤く見える仕組みは「朝日」「夕日」と同じ

朝日(朝焼け)や夕日(夕焼け)は、大気の影響で、地平線近くになることで赤く見えます。

参照:月が赤く見えるときがあるのはなぜ?(国立天文台)
 

ストロベリームーンの月も同じで、月の高度が低いと赤みを帯びて見えます。つまり、地平線に近い空を移動する6月の満月(夏至に近い満月)は、夜中でも赤みがかって見えるといいます。
 

■ストロベリームーンが2回見れる年も?

毎年、夏至は6月21日頃です。2017年の場合、夏至は6月21日(水)。その時期は新月なので、6月の満月である6月9日がストロベリームーンとなるようです。
 

2016年は夏至が21日で、前日の20日が満月(ストロベリームーン)でした。2015年は、夏至は6月22日で、6月の満月は6月3日、夏至の日に一番近い満月は暦月が変わってしまって7月2日であり、景山氏によると「6月3日も7月2日もストロベリームーンといえた」としています。
 

ストロベリームーンを見ると幸せになれる?

ストロベリームーン
神秘的な月(参照:All About『初夏の赤い満月「ストロベリームーン」を見よう』)

ストロベリームーンは言い伝えがあり、ストロベリームーンを見ると

  • 幸せになれる
  • 好きな人と結ばれる(結婚できる)

といわれています。
 

ストロベリームーンの9日、天気予報は……

気象庁の天気分布予報(9日5時発表時点)をみると、9日の21時~10日3時頃の天気は、東海から九州にかけて晴れの予報となっていますが、北海道、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、山梨、富山、沖縄で曇り(もしくは雨)の地域が多そうなので、曇りの隙間からストロベリームーンがのぞくことを祈りましょう。
 

【関連リンク】

初夏の赤い満月「ストロベリームーン」を見よう