中国・四国・近畿・東海・関東甲信が梅雨入り
気象庁は7日、中国・四国・近畿・東海・関東甲信地方で梅雨入りしたとみられると発表しました。
四国は平年より2日遅く、中国・近畿は同じ、関東甲信・東海は1日早いようです。また、2016年と比べると、四国・中国・近畿・東海は3日遅く、関東甲信は2日遅いといいます。なお、沖縄は5月13日頃、九州は6月7日に梅雨入りしています。
晴れる日が少なくなりそうな予報……洗濯が憂鬱?
週間天気予報によると、これからの1週間は、北日本から西日本にかけて、晴れる日もありますが、 前線などの影響で雲が広がりやすく、雨の降る日が多いといいます。11日は西日本で大雨となる可能性もあります。
このように晴れる日が少なくなる梅雨のシーズン、洗濯や部屋干しが憂鬱だと思う方も少なくないのではないでしょうか。これに関連し、梅雨時の部屋干しで、洗濯物の臭いを少しでも軽減させるためにできることについて、家事アドバイザーの矢野きくの氏がAll Aboutの『部屋干しの洗濯物の臭いを防ぐ9つの原則』で解説をしています。
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そもそも部屋干しの洗濯物が臭う原因は?
矢野氏によると、洗濯物の臭いはモラクセラ菌という微生物が原因と言われているようです。部屋干しした洗濯物が乾かず、長時間湿った状態となっている間に、モラクセラ菌のような雑菌が繁殖してしまい臭いを発するのです。
つまり、部屋干しの洗濯物を臭わせないためには、下記の2つが重要になります。
- 極力菌が少ない環境で
- 早く乾かすこと
それでは「極力菌が少ない環境で」「早く乾かす」ためにできることには何があるのでしょうか? 矢野氏は以下の9原則を守ることが大事だとしています。
1:洗濯前の洗濯物の保管方法にも注意!
脱いでから洗濯するまでの間、汗で湿っている洗濯物を洗濯機の中に入れておくと、湿った状態が続き雑菌も増え、カビが生えてしまうことがあります。よって、通気性のよい洗濯カゴに入れるようにしましょう。
湿った状態のまま、洗濯するまでに1日以上あるような場合は、洗濯前であってもハンガーにかけて乾かすように。
2:洗濯機のカビ掃除も大事
洗濯槽がカビだらけだと、洗濯したがために余計に臭う原因となることもあるといいます。洗濯槽の裏は専用の洗濯槽クリーナーを使って定期的に掃除することもお忘れなく。また、柔軟剤の投入口や、ごみ取りネットの差込口なども掃除しましょう。
さらに、洗濯機を使ったあとは蓋をせずに2時間くらい開けておき、中をしっかり乾燥させるようにすることも大事だと矢野氏は述べています。
3:洗濯物を臭わせないための洗剤・漂白剤・柔軟剤の使い方
洗濯物を臭わせないために、洗剤や漂白剤、柔軟剤の選び方や使用時の注意点があります。
■部屋干し用の洗剤を使う
部屋干し用の洗剤は除菌効果が高いので、洗濯物の臭いを防ぐ効果が期待できるといいます。積極的に使用してみてはいかがでしょうか。
■柔軟剤は指定通り、適量を
洗濯物の臭いを消すために柔軟剤を大量に入れるのは逆効果だといいます。過剰投入は、乾きづらくなり、洗濯物の臭いの原因となってしまうのだそうです。商品ごとに指定されている適量を使うようにしましょう。
■漂白剤は滅菌作用に期待
漂白剤は滅菌の作用も期待できるので、色柄もの用の酸素系漂白剤を一緒に使うと良いようです。
4:お風呂の残り湯は使ってもOK?
お風呂の残り湯には皮脂や雑菌が含まれており、部屋干しの洗濯物の臭いを防ぐことを考えればあまり利用したくありません。
節水のことを考えて、お風呂の残り湯を使う場合は、「洗濯」と「1回目のすすぎ」までにして、最後のすすぎは真水を使用しましょう。また、スピードコースですすぎ1回の場合は、お風呂の残り湯は「洗濯」のみで使用するように。
5:洗濯物を早く乾かす干し方
洗濯物を早く乾かすことも臭い防止のためには必要なことです。早く乾かすためには、以下のようなポイントがあります。
- 一つ一つの洗濯物が密着しないように間をあけて干す
- タオル類は2つ折りにせず、どちらか一方を長くし風に当たる面を広くする
- ズボンは筒状に干して風の通りをよくする
- 靴下はセットにせず1枚ずつ干す
6:扇風機・エアコン・除湿機も上手に活用!
矢野氏によると、扇風機の風を当てることは早く乾かすために非常に効果が高いといいます。
「何もしないで干しておくよりも扇風機の風を当てて干すことをお薦めします。その際に洗濯物から飛んだ湿気の逃げ道を作るため、換気扇をまわしたり窓を細く開けておくなどしましょう」(矢野氏)
エアコンのドライ運転は部屋全体の除湿をすることになるので、効率はあまり良くないそうですが、何もしないで干しておくよりは使った方が良いとのこと。また、除湿機であれば洗濯物を集中的に除湿することができるので効果的だといいます。除湿機を使うときも脱衣所など狭い空間で使うようにしましょう。
7:1度に洗う洗濯の量を減らす工夫を
洗濯の量が多ければ密着して干すことになるので、洗濯物が乾きづらくなり臭いのもととなります。よって、1回に干す量を減らすために、洗濯はこまめにしましょう。
矢野氏によると、洗濯物を減らす工夫として、以下の方法も有効だといいます。
- バスタオルをやめてスポーツタオルにする
- シーツの上にバスタオルを敷いて頻繁に洗うのはバスタオルにする
8:洗濯を途中で止めるなら「すすぎ」で止めて!
脱水が終わったらすぐに干すことも、臭いを防ぐために大切なことです。
洗濯が終わり脱水した状態で干すまでの間に洗濯機の中に放置すると、いっきに洗濯物が臭うようになるといいます。洗濯を途中で止める必要がある場合は、すすぎで止めて、水に浸された状態のままにして、すぐに干せるタイミングで脱水をするようにしましょう。
9:濡れているうちに消臭スプレーをかける
どんな方法をやっても洗濯物の臭いが気になるという場合は、洗濯物が濡れているうちに衣類用の消臭スプレーをかけるという方法も。矢野氏によると、この方法はメーカーも推奨しており、洗濯物に残っている雑菌の力を消臭スプレーで先におさえてしまうので、臭わなくなるようです。
以上、紹介した9原則を取り入れて、少しでも快適に梅雨の季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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