2017年6月1日から値上げするものは?
6月1日から、日常生活に欠かせない身近な商品が値上がりします。家計にも影響がありそうですが、どのようなものが値上がりをするのでしょうか。
はがきの郵便料金62円に
日本郵政によると、郵便はがきが52円から62円に値上げされます。
消費税による料金改定を除くと、1994年の郵便はがきが41円から50円に値上げされて以来、約23年ぶりの値上げとなります。値上げの理由は、人件費の高騰と郵便物取扱量の減少です。
一方で、今回の値上げでは封筒による郵送料や、年賀状に使う年賀はがきの値段は据え置きとなっています。なぜ、はがきだけが値上がりしているのかに関しては、切手収集家の板橋祐己氏はAll Aboutの『2017年6月1日改定、郵便はがき23年ぶりの値上げ理由』で解説しています。
ビールや発泡酒も値上げ
6月1日から、改正酒類業組合法が施行されることに伴い、酒税の保全と酒類の公平な取引を確保するために、メーカーや小売り業者が守らなければならない基準が定められました。
これにより、仕入れ原価に人件費や運送費などの販売管理費を加えた「総販売原価」を割り込むような安売りが規制されるようになります。
つまり、大量販売ができる店舗で売られている、まとめ買いなどで安売りされていたビールや発泡酒などの商品が値上がりします。明確にどの程度値上げされるかは不明な部分もありますが、報道を総合すると5~10%ほど値上がりする店舗があるかもしれません。
詳しくは『6月1日からビールや発泡酒の販売価格が上がる?何が変わる?』の記事を確認してみてください。
家庭用バターも値上げ……
森永乳業と明治は6月1日出荷分から家庭用のバターを、それぞれ5円ずつ値上げします。原因は原材料費の高騰だといいます。
値上げされるのは、「森永北海道バター(405円→410円)」「明治北海道バター(405円→410円)」「明治北海道バター食塩不使用(440円→445円)」の3商品。6月1日時点で、まだ仕入れの影響を受けていないものがあるかもしれないので、早めに確保しておくことをおすすめします。
夏用タイヤも6%引き上げ
タイヤも値上がりします。ブリヂストンと住友ゴムの夏用タイヤの出荷価格が6月1日から平均6%引き上げられます。買い替えをするなら注意が必要そうです。
電力、ガスは5カ月連続で値上げ
大手電力会社10社とガス会社4社も、原燃料費調整制度に基づき、全社で値上げをします。値上げは5カ月連続のことです。
ただし、7月は原油や石炭の輸入価格が下落したことを受けて、電力6社(北海道、北陸、関西、中国、四国、沖縄)が値下げします。東北と九州は据え置き。こちらは、液化天然ガス(LNG)の輸入平均価格にもよりますが、8月以降は値下げ傾向が続く可能性がありそうです。
<電気代やガス代を抑えるために役立つ記事>
6月1日以降も値上げする商品・サービスが……
6月1日以降も値上げが予定されている商品があります。今のうちから確認しておきましょう。
■小麦粉
日清製粉、日本製粉、昭和産業は6月26日出荷分から業務用小麦粉の価格を改定します。
- パン向けの強力粉を25kgあたり155円値上げ
- 国内産小麦100%の小麦粉は同70円値上げ
となります。一方、お菓子向けの薄力粉、うどんなどに使う中力粉は値下げとなります。
同様に、家庭用の小麦粉も、7月1日の出荷分から価格が変わります。値上げされるのは強力粉で2~4%の値上げとなりそう。一方の薄力粉は値下げされます。
■宅急便
日本郵便のはがきの値上げが6月1日にありましたが、物流に関連するものとしてはヤマト運輸の値上げも忘れてはいけません。ヤマト運輸は10月1日から、宅急便の基本運賃を値上げします。
値上げは発送地域や宛先、サイズにもよりますが、40~180円の値上げとなる見込みです。