アプリを使って歩くと開発途上国の子どもの寄付に
元競泳選手でアテネ、北京五輪で2冠に輝いた北島康介(34)とサッカー日本代表MF香川真司(28)らが発起人を務めるチャリティープロジェクト「Health for Tomorrow」が設立された。30日に都内で設立会見が北島氏、香川選手ら出席した。
プロジェクトは、北島、香川、ヘルステックベンチャー「FiNC」の溝口勇児社長、NPO法人「TABLE FOR TWO International(以下TFT)」の小暮真久代表が設立。開発途上国の飢餓や栄養失調といった問題と、先進国の肥満人口増加とそれに伴う医療費増加といった課題に対し、開発途上国の子どもたちへの支援と支援者の健康を同時に叶えるプロジェクト。
発表会では、プロジェクト第1弾として2017年7月から「FiNC WALK」を開催することを発表。これは、ヘルスケアアプリ「FiNC」使って歩くと、歩数に応じてFiNC社からTFTを通じて、アフリカの子どもたちへ給食が贈られる。また、参加者は一定歩数を歩くと賛同企業の特典サービスを受けられる。
香川「バス襲撃を経験し、チャリティをしていきたい」
発起人となった経緯を問われた北島は「競技をしていた時は、たくさんの人に支えられた。これからは、皆さんに恩返しがしたい」と説明。
香川も「4月、所属するドルトムントのバスが襲撃されるという事件があり、恐怖というものを経験した。こういう恐怖を抱きながら生活している人たちが世界中にいるというのを知った。飢餓で苦しんでいる子どももそうですが、世界の子どもたちのサポートや、チャリティをしていきたいと心から思った」と、自身の経験からチャリティに賛同したことを明らかにした。
北島「寄付しながら健康になれる、画期的なアプリ」
歩くことで寄付につながるというプロジェクトに関連し、サッカー日本代表メンバーで結成されている「散歩隊」について話が及ぶと、香川は「(今まで)僕は参加していないんですけど(笑)。選手にも広めたいですし、(アプリを使うために)僕も(散歩隊に)参加したい」と意欲を語った。
北島氏は「歩くという当たり前の行為がそのまま寄付になる、画期的なアプリになると思う。毎日どれぐらい歩いたかの確認にもなって、寄付しながら健康になれるのではないか」とプロジェクト第1弾の企画に期待を寄せた。
チャリティープロジェクト「Health for Tomorrow」
URL:https://healthfortomorrow.org/