21日は群馬県館林市で最高気温が35.3度に…
気象庁によると、21日は全国的に高気圧に覆われて気温が上昇し、187地点で30度以上の「真夏日」となった。群馬県館林市で最高気温が35.3度に達し、今年に入って全国初となる「猛暑日」を記録した。22日も気温が上昇し、東日本や東北の一部では真夏日になるところがある予想。
参照:
全国各地で厳しい暑さ…「猛暑日」「真夏日」とは(All About NEWS)
気温の上昇にともない、運動会やマラソン大会などの参加者が熱中症の疑いで搬送されるケースも相次いで報道された。22日も同様に気温が高い状況が続くので、引き続き熱中症に注意したい。予防の方法については、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏がAll Aboutの『異常熱波が日本列島を襲う!生死に関わる熱中症対策』で解説している。
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水分補給や温度調節!熱中症を予防する方法
和田氏によると、熱中症を予防するためには以下のような対策をする必要があるとしている。
■対策1.エアコンや扇風機を使うこと
気温が30℃前後であっても湿度が高い場合には、汗が蒸発せず、体内に熱がこもったままになるという。よって室内が28℃を超え、湿度が70%を超えるような場合は、必ずエアコンや扇風機などを併用して、室内の温度・湿度を下げるようにしたい。
■対策2.水分をこまめに摂るころ
気温が30℃を超える場合、喉が渇く前に積極的に水分をまめに摂ることが一番の熱中症予防になると和田氏は述べる。同時に塩分などを含んだもの、例えば市販のスポーツドリンクや経口保水液(食塩とブドウ糖が含まれる)のほか、塩分の含まれた「熱中症予防飴」などを定期的に摂るのもお勧めという。また、熱中症は寝ている間に発症する場合もあるので、寝る前にコップ一杯の水を飲むのも習慣づけた方が良いという。
■NGは、アルコールやカフェイン
一方、アルコールやカフェインを含む飲料(コーヒーや紅茶)は利尿作用を強めるので、体の水分補給には向かないという。
熱中症の症状を和らげるには
熱中症の症状になっていると思われたら(熱中症になった際に起こる症状については『異常熱波が日本列島を襲う!生死に関わる熱中症対策』の記事を確認すること)、下記の対応が必要だと和田氏は指摘する。
- 暑い場所から涼しい(クーラーの効いた)場所や日陰に移動させる
- 意識のある場合は冷たい水をすぐに補給する
- 衣服をゆるめ、濡れたタオル等で体を拭く
- 首回り、腋の下など動脈近くを冷却材やアイスパックなどで冷やす
- 団扇や扇風機などで体に風を送る
- 症状が回復しない、意識がはっきりしない場合はすぐに救急病院へ運ぶ
「熱中症は生死にかかわりますので、応急処置をきちんと覚えておきましょう」(和田氏)
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また、気象庁は22日、晴れて日射が強く、気温が上昇することにともない、群馬県、栃木県、埼玉県では22日昼過ぎから夕方にかけて、光化学スモッグの発生しやすい気象状態となるとしている。光化学スモッグについての対策や注意点については『神奈川県で今年初の注意報…光化学スモッグとは?予防法や対処法は?』の記事を確認したい。
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