U-20ワールドカップは5月20日に韓国で開幕

ここ最近のスポーツニュースで、「U-20ワールドカップ」というワードの登場回数が増えている。20歳以下(U-20)の選手に出場資格のあるサッカーの世界大会(ワールドカップ、以下W杯)のことで、5月20日に韓国で開幕する。
 

サッカーの世界大会には年齢制限のないW杯のほかに、17歳以下と20歳以下のW杯がある。さらに、23歳以下の大会としてオリンピックがある。W杯とオリンピックは4年に一度の開催だが、U-17とU-20のW杯は2年おきに行われる。伸び盛りの年齢の選手たちが国際経験を積めるように、大会の間隔を短くしているのだ。
 

メッシも出場した世界が注目する舞台

プロ選手も出場するU-20ワールドカップは、将来有望な若手が集う注目の舞台だ。現在のサッカー界を牽引するアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(バルセロナ)やフランス代表のポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)らも、U-20W杯をステップアップの舞台とした。日本でも中田英寿、中村俊輔、本田圭佑、香川真司らの日本代表選手が、この大会をきっかけに世界へ羽ばたいていった。
 

今大会には24か国が参加し、4か国ずつ6組に分かれてグループステージを戦う。各グループの上位2か国と、3位のうち成績上位の4か国が、ベスト16へ進出する。ここから先はノックアウト方式の一発勝負だ。
 

日本は南アフリカ、ウルグアイ、イタリアと対戦。展望は?

昨秋のアジア予選で初優勝を飾り、07年以来5大会ぶりの出場権を勝ち取った日本は、グループステージで南アフリカ、ウルグアイ、イタリアと対戦する。日本の内山篤監督は、3か国の印象ついてこう語る。
 

「初戦で対戦する南アフリカは、身体能力が高くて意外性がある。ウルグアイは堅守速攻のチームで、前線に能力の高い個人がいる。イタリアはヨーロッパ予選を2位で勝ち抜いた試合巧者」
 

日本の実力を客観的に判断すれば、うまくいけば2勝できるかもしれないが、3連敗もありうる、というところだろうか。どのチームとの対戦でも、カギになるのは「コンパクトさ」だ。守備では狭いスペースへ相手を追い詰めるために、攻撃では数的優位を作り出すために、選手同士の距離が近いコンパクトな陣形を保つことが不可欠なのだ。南アフリカとの初戦を最低でも引き分け以上=勝点1以上で乗り切り、ベスト16入りを果たしたいところだ。
 

15歳の久保建英は「ジョーカー」になる?

日本の選手では、以下の4人をキーパーソンにあげたい。
 

U20
15日に開催されたホンジュラスとの親善試合では3-2で勝った日本代表。注目選手の小島享介(後列1番左)、中山雄太(後列右から3人目)、小川航基(後列1番右)は先発した(写真:田村翔/アフロスポーツ)

ひとり目はゴールキーパーの小島享介(写真後列1番左)だ。Jリーグのクラブに所属するプロ選手が大多数を占めるチームで、唯一の大学生選手である(早稲田大学)。
 

世界大会で結果を残す国には、優れたGKがいるものだ。小島が相手のシュートを止めるたびに、日本の可能性は広がっていく。
 

ふたり目は中山雄太(後列右から3人目)だ。J1リーグの柏レイソルでレギュラーをつかんでいる彼は、最終ライン中央でセンターバックのコンビを組む冨安健洋とともに、守備に安定感をもたらす。同時に、左足から繰り出す正確なパスで攻撃にも関わっていく。背番号3を着ける中山には、日本が攻めている時間帯も注目だ。
 

攻撃陣からは、小川航基(後列1番右)をあげたい。ジュビロ磐田に所属する183センチの大型フォワードで、このチームでは結成当初から得点源となってきた。大会前最後のテストマッチとなった5月15日のホンジュラス戦でも、得意のヘディングシュートを突き刺している。「絶対的な存在感を出していきたい」と、本人もモチベーションを最高潮に高めている。

久保
親善試合で途中出場した久保(写真:アフロスポーツ)

最後に指名するのは、日本サッカー界注目の逸材・久保建英である。チームメイトから「たけふさ」とか「たけ」などと呼ばれる15歳は、本来ならU-17チームの一員である。しかし、あのメッシも育ったFCバルセロナ(スペイン)のジュニアチームで10歳から14歳までプレーした彼は、潜在能力を評価されて“飛び級”で選出されたのだった。
 

身長170センチ、63キロの身体は成長過程になるが、プレーは堂々としている。とりわけ、久保自身がセールスポイントにあげるドリブルは、U-20年代でもとびきりの武器となっている。
 

密集へ身体を押し込むようなドリブルは、日本の攻撃に違いを生み出している。今回は「ジョーカー」として途中出場が多くなりそうだが、背番号20を着けたスター候補生から眼が離せない。
 

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