「奄美群島国立公園」が新たな国立公園に指定

LCC「バニラエア」が東京(成田)に続き、大阪(関西)-奄美大島の路線を新規就航。関西空港での就航セレモニーには鹿児島県の三反園訓知事ら地元関係者も並んだ。

今、「奄美大島」が注目を集めている。2017年3月7日、国内34ヶ所目の国立公園として「奄美群島国立公園」が新たに指定された。奄美群島は、九州と沖縄の間に位置する奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島、徳之島、沖永良部島、および与論島まで8つの有人島とその周辺の無人島のことを指し、いずれの島も鹿児島県にある。
 

その奄美群島における“空の玄関口”となっているのが、奄美大島にある奄美空港だ。首都圏から2014年7月、LCCのバニラエアが東京(成田)-奄美大島線に就航したのを機に、リーズナブルな運賃で気軽に行けるようになって観光客が急増。当初は現地でのホテルやレンタカーが不足し、話題となった。
 

そして、2017年3月26日、バニラエアは大阪(関西)-奄美大島線の運航も開始。大阪(関西)からの路線はバニラエアのみ。今度は関西圏からも非常に行きやすくなった。なお、奄美空港へは現在、バニラエアのほか、JALの東京(羽田)と大阪(伊丹)、福岡、沖縄(那覇)からの直行便、鹿児島経由でJALグループのJAC(日本エアコミューター)に乗り継いで行くルートなどがある。
 

世界自然遺産への登録目指し、NHK大河ドラマの舞台にも

大阪(関西)-奄美大島線は、2017年3月26日に新規就航。関西空港から150名近くが初日の便に搭乗した。

奄美大島は、いまだ手付かずの美しい自然が残り、紺碧の海はもちろん、マングローブの原生林、夜は満天の星空などが楽しめる、1年を通じて気候が温暖なリゾート地。奄美群島の中で一番大きな島で、大島紬などの文化、奄美大島ならではのグルメも多く、アマミノクロウサギやヤンバルクイナなどの希少種も生息する。
 

今年3月の国立公園への指定に続き、奄美群島が次に目指しているのが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産への登録だ。政府は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)をユネスコに正式推薦することを、2017年1月に決定。そして、2018年夏の世界遺産委員会で審査されることになっている。
 

さらに、2018年は「明治維新150周年」にあたる。これに合わせ、NHK大河ドラマ『西郷どん』の放映が決定。奄美群島のうち、奄美大島、沖永良部島は西郷隆盛が流罪された地。そのため、西郷隆盛ゆかりの地としても注目を集めることは間違いなく、地元の期待も高まっている。
 

奄美エリアを訪れる国内観光客が急増中

関西空港から奄美大島に向けて出発するバニラエアの初便を、手を振って見送る関係者ら。

楽天トラベルが先に発表した「2017年春、国内旅行先の人気上昇エリアランキング」によると、鹿児島県が3位に。奄美群島国立公園にある奄美大島・喜界島・徳之島エリアの予約が前年同期比+47.4%(約1.5倍)、沖永良部島・与論島エリアが+161.6%(約2.6倍)に伸びたのに加え、関西在住者による奄美大島・喜界島・徳之島エリアへの予約は+382.9%(約5倍)に急増。早くもバニラエアの就航による効果が見られる。
 

【関連サイト】

楽天トラベル 2017年春、国内旅行先の人気上昇エリアランキング

バニラエアの五島勝也・代表取締役社長は、首都圏に続く関西圏からの日本人観光客、奄美群島出身者が国内で最も多い関西圏から行き来する需要に加え、世界自然遺産への登録を見据えた中国や韓国などからのインバウンドが多い関西空港で、外国人観光客が乗り継いで奄美大島を訪れることへの期待についてもコメントした。関西空港からの就航初便には、鹿児島県の三反園訓知事ら、国や県の関係者らも搭乗。80%を超える搭乗率で出発した。
 

バニラエアの大阪(関西)-奄美大島 片道4,780円から

バニラエアは奄美大島に就航する唯一のLCC。大阪(関西)-奄美大島の運賃は片道4,780円~。

バニラエアの大阪(関西)-奄美大島線は、1日1往復。運賃は、シンプルバニラが片道4,780円~(ピーク時5,880円~)、受託手荷物20kgや事前座席指定などが付くコミコミバニラが片道6,780円~(ピーク時7,880円~)となっている。使用機材は、エアバスA320(180席) ※運賃には別途、支払手数料と旅客施設使用料がかかる
 

【関連サイト】

バニラエア https://www.vanilla-air.com/

※記事の内容は取材時の情報です