ムッシュかまやつが死去…闘病していた「肝臓がん」とは

バンド「ザ・スパイダース」の元メンバーで、歌手のムッシュかまやつ(本名、釜萢弘=かまやつ・ひろし)さんが1日、がんのため東京都内の病院で死去した。肝臓がんの闘病をしていた。肝臓癌とはどのような病気か。

かまやつ
2011年にイベントに参加していたムッシュかまやつさん(写真:MANTAN/アフロ)

バンド「ザ・スパイダース」の元メンバーで、歌手のムッシュかまやつ(本名、釜萢弘=かまやつ・ひろし)さんが1日、がんのため東京都内の病院で死去した。78歳だった。かまやつさんは9月に肝臓がんで闘病中であると所属事務所が発表していた。

 

肝臓がん(肝がん)とはどのような病気か。All Aboutの専門家が以下のように解説している。

 

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肝臓がんとは

日本肝臓学会肝臓専門医の染谷貴志氏がAll Aboutの『肝臓・すい臓・胆のう(胆嚢)の病気一覧』で、肝臓がん(肝がん)について解説している。肝臓がんは肝細胞に由来する肝細胞がんと、胆管細胞に由来する胆管細胞がんがあるという。それ以外にも胃がんや大腸がんなどほかの臓器から転移してくる転移性の肝がんもあるという。

  

肝細胞がんはその原因の大部分(90%近く)が、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスによるもので、肝細胞がんの約90%が肝硬変を合併していると染谷氏は説明している。

  

なお、肝硬変は、「あらゆる慢性進行性肝疾患の終末像」と染谷氏は述べており、肝臓の細胞が破壊され、肝臓は正常の機能を営むことが出来なくなることをいうと説明している。日本ではB型肝炎、C型肝炎が肝硬変全体の80%を占め、アルコールによるものが10%ほどだと染谷氏は説明している。

 

内臓脂肪と肝がんの関係

脂肪を分解する機能が肝臓にはあるが、肝がんと内臓脂肪の関係については医学博士の狭間研至氏が『メタボとがんの意外な関係』で解説している。狭間氏によると、肝がんといえば従来、お酒の飲み過ぎでアルコール性肝炎となり、さらには、肝硬変、肝がんへと進行していくケースや、C型肝炎から肝硬変となり肝がんになるケースが多かったという。

 

しかし、最近ではお酒も飲まず、C型肝炎にもなっていないのに肝がんになるケースあり、それらは肝臓に脂肪が蓄積する脂肪肝から肝がんへと変容していることが明らかにされつつあるという。そのうえで、狭間氏は肥満の解消(=内臓脂肪の減少)はがんの予防、再発予防にも有効であるということがわかってきたとしており、「体重コントロールは、私たちの健康に予想外に大きなメリットをもたらしてくれる」と述べている。

  

【関連リンク】

肝臓・すい臓・胆のう(胆嚢)の病気一覧

メタボとがんの意外な関係

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