今年のJ1で主役になりそうなのはこの11人!
Jリーグを観るなら、何はともあれこの11人に注目してほしい。
2017年のJ1リーグが、2月25日に開幕する。今年から所属クラブを変え、活躍が期待される選手を11人に絞り込み、「4-4-2」のシステムに当てはめてみた。
日本代表DF太田宏介がオランダから帰還
GKには権田修一(27歳)を指名する。FC東京に在籍していた12年にロンドン五輪、14年にはブラジルW杯に出場した実力者だ。16年は本田圭佑(30歳)が実質的なオーナーを務めるSVホルン(オーストリア)でプレーし、2月にサガン鳥栖と契約を交わした。
4バックの右サイドバックは、移籍をした選手の少ないポジションだ。そのなかでピックアップすれば、松原健(24歳)になる。アルビレックス新潟所属当時の14年に、日本代表に選ばれた素材だ。今年から伝統ある横浜F・マリノスの一員として、さらなるキャリアアップをはかっていく。
左サイドバックには、オランダから実力者が帰還した。太田宏介(29歳)である。高精度のクロスでチャンスを作り、直接FKからゴールも狙う左サイドのスペシャリストだ。
センターバックには、横浜F・マリノスからガンバ大阪へ移籍したファビオ(27歳)と、アルビレックス新潟から川崎フロンターレへ加入した舞行龍(まいける)ジェームズ(28歳)のふたりをあげたい。ファビオは身体能力の高いブラジル人で、ガンバの最終ラインに強さと高さをもたらす。ニュージーランド生まれでマイケル・ジェームズの旧名を持つ舞行龍も、フィジカル的な資質に優れる。
中村俊輔と清武弘嗣は必見
ポルトガル語でハンドルを意味するボランチには、ピッチの中央でチームを操るこのふたりをピックアップする。鹿島アントラーズのレオ・シルバ(31歳)と、FC東京の高萩洋次郎(30歳)だ。
13年から16年までアルビレックス新潟でプレーしたレオ・シルバは、ボールを奪い取る能力に長ける。高萩はサンフレッチェ広島でリーグ優勝を経験し、オーストラリアと韓国のクラブでプレーしてきた。パスセンスに優れたこのオールラウンダーは、13年以来の日本代表入りも目ざしている。
2列目と呼ばれる攻撃的なMFのポジションには、所属クラブを変えた有力選手が多い。湘南ベルマーレから浦和レッズへ引き抜かれた菊池大介(25歳)、ガンバ大阪から川崎フロンターレ入りした阿部浩之(27歳)らは、1年目から活躍が期待されている。ただ、中村俊輔(38歳)と清武弘嗣(27歳)を外すわけにはいかない。
横浜F・マリノスからジュビロ磐田へ加入した中村は、現在のJリーグでもっとも経験豊富であり、攻撃の違いを生み出せる選手と言っていいだろう。彼の創造性は、サッカーに詳しくない観戦者をも魅了する。
日本代表のかつての背番号10が中村なら、現在の日本代表で主軸を担うのは清武である。ドイツとスペインでプレーした彼は、約4年半ぶりに古巣のセレッソ大阪に復帰した。攻撃のタクトをふるう清武の出来が、チームの浮沈のカギを握る。
FWの注目は大久保嘉人と家長昭博
FWにも注目すべき選手が揃う。アメリカのクラブからサンフレッチェ広島へ移籍した工藤壮人(26歳)、浦和レッズがアルビレックス新潟から獲得したラファエル・シルバ(24歳)、清水エスパルスを離れて大宮アルディージャの一員となった大前元紀(27歳)らは、移籍1年目から結果を要求される選手である。
彼ら以上の期待と注目を集めるのが、大久保嘉人(34歳)と家長昭博(30歳)だ。
大久保は4年間在籍した川崎フロンターレを離れ、FC東京のユニフォームを着る。J1リーグ歴代最多得点の記録を持つ彼の移籍に伴い、大宮アルディージャから川崎フロンターレへ招かれたのが家長だ。スペインや韓国でもプレーしたこの天才肌のレフティーは、キャリアの円熟期を迎えている。司令塔の中村憲剛(36歳)とのコンビで、ファン・サポーターを沸かせてくれそうだ。
移籍をきっかけとして心機一転を期す選手は、彼ら以外にもいる。ただ、ここで紹介した11人は、クラブの期待を背負うだけでなく、自らの活躍によってリーグ全体を盛りあげることのできる選手たちだ。彼らのプレーを通して、17年のJリーグを楽しんでほしい。
【関連リンク】