大久保嘉人、中村俊輔…Jリーグの大型選手移籍を促した「特別な理由」

2017年シーズンのJ1リーグが、2月25日に開幕する。今オフは日本代表クラスの選手たちの移籍が、例年以上に目についた。そこには、2017年ならではの「特別な事情」があった。

サッカーJリーグのクラブが、新シーズンへ向けて続々と始動している。それに伴って、各チームの陣容が明らかになってきた。
 

大久保、永井ら大型補強を敢行したFC東京

大型補強を敢行したのは、昨季9位のFC東京だ。 
2013年から15年まで3年連続でJ1リーグの得点王に輝き、J1最多得点記録を持つ大久保嘉人(34歳)を、前所属先の川崎フロンターレを含む争奪戦の末に獲得した。また、J2へ降格した名古屋グランパスから快足フォワード永井謙佑(27歳)、J1サガン鳥栖から日本代表クラスのゴールキーパ林彰洋(29歳)も迎え入れている。
 

さらにオランダ1部リーグのフィテッセより、12年から15年まで在籍した左サイドバックの太田宏介(29歳)を呼び戻した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表の常連だ。
 

すでに入団が決定したこの4人に加え、韓国KリーグのFCソウルに在籍する高萩洋次郎(30歳)にも興味を示しているという。中盤の複数ポジションをこなせる彼は、サンフレッチェ広島在籍時にリーグ優勝を経験している。獲得にこぎつければ、さらなる戦力アップは間違いない。
 

2016シーズン覇者の鹿島は実績あるブラジル人選手を  

昨季覇者の鹿島アントラーズは、J1で実績のある2人のブラジル人選手をメンバーに加えた。

アルビレックス新潟で主将を務めていたレオ・シルバ(31歳)は、ボールを奪い取る力に優れるミッドフィールダーだ。昨年末のクラブW杯で活躍した柴崎岳(24歳)が、噂どおりに欧州クラブへ移籍することになっても、戦力ダウンを避けることができるだろう。
 

岳
クラブW杯で2ゴールを決めた柴崎(右)。海外移籍の噂がある(写真:徳原隆元/アフロ)

ヴィッセル神戸からアントラーズ入りするペドロ・ジュニオール(29歳)は、J1の5つのクラブを渡り歩いてきたストライカーだ。日本のサッカーにはすでに馴染んでいるだけに、シーズン開幕から活躍が見込まれる。
 

浦和レッズは攻撃的な選手を多く獲得

昨季2位の浦和レッズは、攻撃的な選手を多く獲得した。昨季11ゴールのラファエル・シルバ(24歳)をアルビレックス新潟から、ナイジェリア人の父を持つオナイウ阿道(21歳)をJ2のジェフユナイテッド市原・千葉から、それぞれ獲得した。また、湘南ベルマーレのサイドアタックを担ってきた菊池大介(25歳)も、赤いユニフォームに袖を通すことになった。
  

このほかにも、昨夏のリオ五輪に出場した矢島慎也(23歳)がファジアーノ岡山から、ドイツの1FCケルンでプロデビューした長澤和輝(25歳)がジェフユナイテッド市原・千葉から、それぞれ期限付き移籍の満了によって復帰している。
    

いずれ劣らぬ実力者揃いだが、ポジションは確約された選手はいない。06年を最後に遠ざかるリーグ優勝へ、レッズはチーム内競争を激化させている。
 

俊輔、家長らチームのレジェンドも新天地へ

俊輔
ジュビロ磐田に移籍した中村俊輔(写真:アフロスポーツ)

新天地で飛躍を期す選手はまだいる。横浜F・マリノスを長く支えてきた中村俊輔は、38歳にしてジュビロ磐田への移籍を決意した。大久保が抜けた川崎フロンターレには、大宮アルディージャの攻撃を牽引してきた家長昭博(30歳)が加わっている。
  

森保一監督(48歳)のもとで12年、13年、15年のJ1リーグを制しているサンフレッチェ広島には、工藤壮人(26歳)がアメリカのクラブから移籍してきた。柏レイソル在籍時の13年には日本代表に選ばれたこのフォワードは、2年ぶりのJリーグで健在ぶりをアピールするつもりだ。
  

移籍が多いのは日本代表入りを意識して

ロシアW杯を来年夏に控える今シーズンは、日本代表入りを意識したアピールが繰り広げられていくだろう。W杯のピッチに立つには、今年中の代表招集は前提と言っていいからだ。所属クラブで結果を残し、ハリルホジッチ日本代表監督の目に留まりたいと考える選手は、間違いなく増えている。

25年目の節目を迎えるJ1リーグは、2月25日に開幕する。
 

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