大阪の関西国際空港に「LCC専用」として作られた第2ターミナルが拡張され、1月28日、「第2ターミナルビル(国際線)」としてオープンした。充実した店舗・機能を備えた空間になると期待されていた新ターミナルビルについて、飛行機や空港に詳しい旅行ジャーナリストの飾磨亜紀氏がAll Aboutの「関西空港の第2ターミナルビル(国際線)徹底ガイド」で以下のように紹介している。
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ピーチと春秋航空の国際線全便が利用するターミナル
第2ターミナルビルはこれまでピーチ・アビエーションの国内線、国際線の全便が発着してきたが、今回の拡張により、既存の第2ターミナルビルの部分はピーチ・アビエーションの国内線のみの第2ターミナルビル(国内線)となり、新たに拡張された第2ターミナルビル(国際線)にはピーチ・アビエーションの国際線に加え、中国の春秋航空も国際線全便が発着する(春秋航空は3月1日から)。
出国後は「ウォークスルー型ショッピングエリア」で買い物
出国審査エリアを抜けるとすぐ、ショッピングエリア。海外の主要空港ではおなじみと飾磨氏が述べるが「ウォークスルー型」が日本の空港では初めての導入となる。これによって、搭乗口に向かって歩きながら、ショッピングが楽しめるという。
第2ターミナルビルでおなじみ、ピーチ・アビエーションがプロデュースする総合免税店「Fuchsia by peach」が第2ターミナルビル(国際線)にもオープン。時計の専門店、ドラッグストア「ココカラファイン」、コンビニ感覚で利用できる「Daily SKY」などもあるほか、レストランでは、関西空港で初出店となる抹茶などを使った和スイーツが人気カフェチェーン「nana’s green tea」のほか、軽食などが味わえる「大阪ゴチ食堂」がオープンするなどの充実ぶりだ。
「ショッピングとレストランのエリアの両サイドに、ピーチ・アビエーションと春秋航空の搭乗待合エリアがあります。それぞれ離れているので、初めての利用でもわかりやすいレイアウトです」
日本初導入の「スマートセキュリティー」システムで時間短縮
飾磨氏がもう一つポイントとして挙げているのが、搭乗前に必ず行う保安検査。混雑時は時間がかかりがちだが、今回、日本で初めて導入されることになる「スマートセキュリティー」では、その時間を大幅に短縮する。トレーの移動を自動化したスマートレーンや海外の主要空港で見られる「ボディスキャナー」も導入し、手荷物検査もスピーディに終えられるという。
第2ターミナルビル(国際線)を利用することになるのは、ピーチ・アビエーションの国際線全便が1月28日から、春秋航空も全便が3月1日から。関西から海外へ旅行する際は、ぜひ利用してみたい。
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