1月25日はホットケーキの日。1902年のこの日、北海道旭川市で日本の最低気温の公式記録、-41.0℃を記録したことから、寒い日にホットケーキを食べて温まってほしいという思いが込められているといいます。
ここで素朴な疑問、「パンケーキ」と「ホットケーキ」って一体何が違うのでしょうか。各国のグルメに詳しいAll Aboutの複数の専門家が次のように説明しています。
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実は2つの違いに明確な定義はない!?
各国のグルメに詳しい古屋江美子氏によると、パンケーキのパンとは英語で“平鍋”のこと。つまりパンケーキは、フライパンなどで焼いたケーキという意味で、ブレッド(bread)のパンではないそうです。小麦粉や卵、牛乳などで作った生地をバターで平たく焼くのが基本のレシピですが、形や味のバリエーションは多彩。呼び方も国によって異なり、たとえばオランダなら「パナクック」だし、スウェーデンなら「パンカーコー」。ニュージーランドやオーストラリアではひとくちサイズのパンケーキ「パイクレット」がおなじみ。イギリスのパンケーキはクレープのように薄く、レモンと砂糖をかけるのが定番だといいます。
小麦粉や卵、牛乳などで作った生地をバターで平たく焼く「ホットケーキ」という名称は日本独特のものだといえそうです。
ベーシックなパンケーキのほかにも、英語にすると“パンケーキ”になってしまう料理も少なくないといいます。たとえばジャパニーズパンケーキといえば“お好み焼き”(またはどら焼き)だし、「クレープ」だって薄く焼いたフランス風パンケーキと説明することもできます。
パンケーキの日は別にある?
カフェグルメに詳しい川口葉子氏によると、パンケーキの日は別にあるのだといいます。
「イースターに関連する伝統行事“パンケーキ・デイ”にも、このパンケーキが食べられるのだそう。かつてクリスチャンはイースターまでの40日間ほどを節制して過ごす伝統があり、その期間が始まる前に、卵やバターを使いきるためにパンケーキを焼くことが習慣になったと伝えられています」
各地で寒い日となっている1月25日。各国のパンケーキ事情に思いをはせ、パンケーキを食べて温かく過ごしてはいかがでしょうか。
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