大学入試センター試験の14、15日は北~西日本で大雪予報 注意点は?

気象庁は13日、日本付近の上空に強い寒気が流れ込んでおり、大学入試センター試験が実施される14日(土)から15日(日)にかけて強い冬型の気圧配置となると発表した。

強い寒気…名古屋や大阪など平地でも注意を

気象庁は13日(金)、日本付近の上空に強い寒気が流れ込んでおり、大学入試センター試験が実施される14日(土)から15日(日)にかけて強い冬型の気圧配置となると発表した。

 

13日の時点で、東北地方の日本海側や北陸地方を中心にすでに大雪となっている地域がある。気象庁によると、15日にかけて大雪の地域がさらに広がり、北日本から西日本の日本海側では、平地を含め大雪となり、特に山沿いや山地で降雪量が増えるとしている。また、西日本や東日本の太平洋側でも雪雲が流れ込んで積雪となる所があり、名古屋や大阪など平地でも注意が必要だという。

 

気象庁は、大雪、暴風、猛ふぶきや吹きだまり等による交通障害(道路、鉄道、飛行機、船舶)、車両の立ち往生などに警戒すると同時に、今後の予想を含めた最新の気象情報を確認するよう呼び掛ける。

 

気象庁15「日にかけての大雪と暴風雪について」(PDF) )

 

試験時間に間に合わない場合は

また、大学入試センターも、13日にホームページで交通機関に遅れや運転の見合せが生じるなどして試験時間に間に合わない場合は、受験票にある問合せ大学に連絡してから試験会場に向かうよう呼び掛けている。

 

雪による被害は毎年報告されているが、事前に備えておくことも肝心だ。これに関して、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏がAll Aboutの『冬の災害、大寒波に備えるためには?』で解説している。

 

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雪の日に歩く場合は靴の滑り止めを用意して

歩行する場合は、凍った路面で滑って大怪我をする前に、簡易的な靴の滑り止めを用意しておくといいという。

 

「革靴やブーツなどにも簡単に取り付けられるものも市販されているので、いざと言うときにひとつあると安心です。また早足で歩かずに、垂直に足を下ろすようにすると雪道では転びにくくなります。手荷物を減らすようにするのも効果的です」

 

雪の予報が出ているときには極力車の使用を控えて

降雪時、特に都市部ではスリップ事故がよく発生する。原因には冬用のスノータイヤに履き替えていない車が多いほか、「四駆だから大丈夫だ」と勘違いしている人が多いからだと和田氏は分析している(実際に四駆は、駆動力は強くても、制動時には全く効果がない)。

 

和田氏は

  • 雪の予報が出ているときには極力車の使用を控える
  • 止むを得ない場合は事前に必ず冬用タイヤに履き替えておくこと

を呼び掛けている。

「雪道に慣れていない人が車を運転するのは自分のみならず、周囲にも危険を及ぼす可能性が高くなります。特に危ないのは降雪後の明け方近く、雪が凍りついた路面はさらに事故をおこしやすい環境にあります」

 

電線への着雪で停電になる場合も

また、山間部、都市部問わず可能性のあるのが電線への着雪などによる「停電」だ。2014年2月の豪雪では広い地域で道路が閉ざされてしまったため、電源回復までに思いのほか時間がかかり、多くの人が凍える室内で我慢を強いられたと和田氏は述べ、他の自然災害同様、飲料水の備蓄や「ガス」や「灯油」など複数のエネルギーを確保しておくことが重要だとしている。

  

【関連リンク】

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