年末の糸魚川の大火が記憶に新しいが、2017年も5日に新日鉄住金大分製鉄所での出火、将棋棋士の自宅全焼と火事にまつわるニュースが続いている。

 

総務省消防庁が2016年に発表した資料によると、15年の総出火件数は39,111件で減少傾向にあるという。自分には関係ないと思ってしまいがちではあるが、それでも日ごろから防火の心掛けは必要だ。どのような対策を行い、注意をしておくべきなのか、一人暮らしアドバイザーの河野真希氏がAll Aboutの『一人暮らしの火災対策』で解説している。

   

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出火原因で多いのは「放火」「たばこ」「こんろ」

消防庁が2016年に発表した資料によると、総出火件数の 39,111 件を出火原因別にみると、「放火」4,033 件(10.3%)、「たばこ」3,638 件(9.3%)、「こんろ(ガスコンロ)」3,497 件(8.9%)が続くという。それぞれの注意点を確認しておきたい。

 

■放火

放火は対策できないと思いがちだが、河野氏はそれを否定している。放火では建物の周囲の可燃物が狙われることがあるといい、

  • 玄関の外に燃えやすいものを置きっぱなしにしない
  • ゴミは決められた日の、決められた時間に出す

という対策が必要だと河野氏は説明する。

 

■タバコ

タバコを吸う人は要注意で、「ポイ捨て」と「寝タバコ」は絶対に止めたい。さらには、灰皿で消したと思っても、水をかけておくくらいの心構えが大事としている。

 

■料理

出火の原因となる料理中のガスコンロ。中でも、揚げ物をしているときの油による火災が目立つと河野氏は指摘する。

 

「油は温度が上がると、自然に発火します。揚げ物をしている中に電話がかかってきた、来客があった、テレビに気が向いていたetc…、ついその場から離れて火災になってしまうというのが多いケース。油をつかっているときは、絶対にその場を離れないで」

消火器
消火器の扱いも事前に確認しておきたい

 

万が一、揚げ油から火が出た場合、絶対に水をかけてはいけない。水をかけると火柱が上がってしまうため、消火器を使うか、大きめのタオルなどを濡らして、手前からかぶせるのが良いという。

 

また、油を使っていなくても鍋やフライパン、やかんなどを火にかけたまま空焚きさせてしまうことも非常に危険だ。

 

ストーブや電化製品も要注意

そのほか、河野氏は以下のような注意点を、出火の原因別に挙げている。

  

■ストーブ

賃貸住宅では石油やガスなどのストーブの使用が禁止されているところも多いが、ストーブでも火災は起きやすいという。ストーブで濡れた洋服を乾かすことは避けたい。また、ストーブの近くでスプレーを使用すると爆発する場合もある。

  

■電気

電気から出火することもあるので、電化製品は正しく使いたい。

コンセントやプラグの周りに埃がたまっていたり、電気コードが傷ついていたりすることが、家事につながることも。タコ足配線も危険という。

  

■その他の原因で、注意したいこと

「例えば、電子レンジ。金属のものを入れると火花が散り、発火することがあります。お弁当や冷凍食品の容器にアルミホイルが使われていることに気づかず、電子レンジにかけて、火災の原因になることも。また、アロマポットの火、こたつのつけっぱなしなども原因となることがありますので、使用の際は十分に注意しましょう」

  

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